ここでは、耳鼻咽喉科で扱う耳の病気についてのちょっとした疑問点についてお答えします。病気についての詳しい説明は、既存の家庭の医学や他医院のホームページをご覧ください(リンク集のページ参照)。
なお、ここでのお答えは、耳鼻咽喉科医としての常識的な範囲の話、もしくは私の意見であり、ご覧になっている皆様もしくはご家族・知人に完全にあてはまるものではありません。ご心配の場合は主治医の先生、最寄の耳鼻咽喉科医師にお尋ねください。
ご質問がございましたら、お問い合わせのページのご注意をご一読いただいた上で、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
V2 内耳由来のめまいにはどんなものがありますか? | |
内耳からくるめまいの主なものには、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴に伴うめまい、急性・慢性中耳炎に伴う内耳障害(内耳炎)、内耳を満たしている水が漏れる外リンパ漏などがあります。 その他、薬によって内耳障害がおこり、ふらつきが生じる場合もあります。 | |
V4 小脳・脳幹部由来のめまいとは? | |
小脳や脳幹部(脳の中心部)の病気でも激しいめまいがおこります。小脳や脳幹部の梗塞や出血、腫瘍などによるものです。一般的には大脳の病気でめまいは起こりません。(めまい感は一部生じる場合があります。)特に小脳から脳幹部にかかる部分には、耳からの音の情報を脳に伝える神経(聴神経)や、そのすぐそばを走る前庭神経由来の腫瘍ができやすい場所でもあります(聴神経腫瘍)。 | |
V47 回転性のめまいと吐き気。 | |
<質問> お昼ごろ 普通に食事をしたあと いつものようにパソコンの前に座って約1時間経った頃、急にモニターが揺れるようなめまいを感じました。すぐに横になったのですが、横になったとたん、激しい回転性のめまいが起こり、2分ほどで治まりました。同時に激しい吐き気がしばらく続き3時間ほど眠ったあとは6時間ほど、船に乗っているような軽い揺れと僅かなムカツキがありました。 このままめまいが治まれば 病院へ行く必要はないでしょうか?3年半前に 突発性難聴に罹り、完治しておあります。 <回答> 病院に行く必要がないか否かを、この場で指示することはできませんし、このホームページの趣旨ではありません。 まずは「Q&A V6 危険なめまいとはどんなめまいですか?」をお読み下さい。 危険な症状があれば症状の重さに関係なく速やかに医療機関を受診してください。 また、危険なめまいの兆候がない場合でも、耳鳴りや耳の閉塞感、難聴などの自覚症状があればある程度はやい時期に(数日程度)耳鼻咽喉科を受診してください。自覚症状がない場合でも、メニエール病やその関連疾患の場合、聴力検査をしてみますと、微妙に低音が落ちている場合もありますので、一度診てもらっておく方がよいと思います。 |
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