めまいと関連して行われる主な検査を示します。
ここでは検査の一覧を記載いたしますので、詳しい検査内容はリンクをクリックして下さい。
理学的所見に関する検査
めまい診療で最も注意すべきことは中枢疾患(頭の病気)を除外することです。これには、最終的には後述のCTやMRIで確認することが多いですが、まず基本は脳神経症状と小脳症状がないかを確認することです。
眼振・眼球運動に関する検査
めまいを診察する時に「眼振」は避けて通れません。内耳性めまいや多くの中枢性めまい(脳由来のめまい)の場合、特徴的な眼球の動きを伴います。
そして、その眼振の出方をみれば、そのめまいが内耳性なのか中枢性なのかを鑑別する有力な手がかりとなります。
一般的な眼振は、眼球が一定の方向にゆっくり流れていき、一定の位置まで達すると急に元に戻ります。
メニエール病に代表される内耳性のめまいや前庭神経炎に伴う前庭神経性めまいでは、右(もしくは左)に眼球が流れ、一定の位置に達したところで急速に元に戻ります。このとき、眼球は少し弧を描いています。これを水平回旋混合性眼振と呼びます。
この眼振の多くは末梢性(内耳性+前庭神経性)ですが、小脳性でも時々みられます。これに対して中枢性では上下方向の眼振がみられます。
- 自発眼振検査
- 注視眼振検査
- 頭振後眼振検査
- Head Impulse Test(HIT)
- 頭位眼振検査
- 頭位変換眼振検査
- 指標追跡検査
- 指運動性眼振検査(OKN・OKP)
- 指運動後眼振検査(OKAN)
- 回転検査
- 温度刺激検査(カロリック検査)
姿勢制御に関する検査
平衡感覚は姿勢の制御と密接に関連があります。