今年は夏でもインフルエンザが流行っていたり、
新型コロナ感染症もまだまだ変異しながら流行っていますし、
「コロナでもインフルも陰性だったんですけど・・・」
と言って、受診される患者さんも結構いらっしゃいます。
どうもみんな免疫力が下がっているような気がします。
「免疫」と聞くとすぐにワクチンと考える人もいるかもしれませんが、
ワクチンは基本的には1つの病原体に対して対応する防御システムです。
天然痘などは変異が遅いウイルスだったので、
ワクチンがうまく効いてほとんど撲滅されました。
医療業界はこの成功例があるので、
どうしてもワクチンに過剰に期待をしてしまいます。
しかし、すでにご存じのように、
インフルエンザウイルスやコロナウイルスは、
変異が非常に早く、顔を変えて襲ってくるので、
ワクチンの効果は長く続きません。
インフルエンザはまだ1年に1回の接種ですから、
まあまだ仕方がないかとも考えられますが、
コロナウイルスは半年もたないとのことですし、
その都度、追加接種をするというのは、
ちょっとなんだかなぁと思います。
しかもmRNAワクチンはあくまで治験です。
長期的な安全性はわかっていません。
さらに、何回もmRNAワクチンをうつことで、
IgG4抗体ができやすくなり、
それが身体に及ぼす影響については
まだよくわかっていません。
ワクチンというのは「獲得免疫」を強化する戦略です。
これは相手がわかっている場合には強い効果を発揮しますが、
未知の病原体や初めて出会う病原体についてはあまり意味がありません。
未知の病原体に対しては、「自然免疫」が大切です。
また、感染症だけでなく、様々な化学物質であったり、
自然界の産物(花粉など)も体に入ってきます。
こうしたものの排除する力も重要です。
さらに言えば、自分の体の中にできた余分なもの、
・・・老化物質であったり、がん細胞なども
排除するシステムがしっかりしていてほしいものです。
そうなると、自然免疫や獲得免疫だけでなく、
もっと広く自然治癒力という考え方で
身体の能力アップを向上させていく必要があります。
ということで、今回はこの本の紹介:
『自然治癒力が上がる食事~名医が明かす虫歯からがんまで消えていく仕組~』
小峰 一雄著,ユサブル
著者の小峰先生は歯科の先生で、
虫歯を極力削ったり抜いたりせずに治療したいという思いから、
食事療法を行ってこられたそうですが、
この食事療法は、虫歯を治癒させるだけでなく、
がん、糖尿病、腎臓病、うつ病などの病気が、
治癒あるいは改善することがあるそうなのです。
というわけで、
次回からは、この本についてざっと紹介したいと思います。
興味を持たれた方は実際に本を読んでください。