本:メンタルを強くする食習慣5 

ひきつづき、
『小さな町の精神科の名医が教える メンタルを強くする食習慣』
という本を見ていきます。
興味を持たれた方は本書をご覧ください。

次は糖質についての話。
糖質の何が問題なのか。
それには、ページを少しもどって書かれているところを読んで見ましょう。

<「血糖値スパイク」は現代病をすべて悪化させる>p.65
血糖値の急な上昇⇒インスリンが大量に分泌
⇒急激に血糖値が低下⇒交感神経が過剰興奮
⇒動悸、不安感、イライラ、落ち着きなさ、パニック発作
夜間の場合:頻繁な寝返り、歯ぎしり、寝言、悪夢など

不安障害、うつ病、慢性疲労、不安、イライラ、不眠などを
訴える人の多くで血糖値スパイクが存在

血糖値スパイクは長期的にも致命的
脳梗塞、心筋梗塞など血管イベント

<糖化(グリケーション)>p.68
血糖値が150mg/dl以上になると急速に糖化
タンパク質の立体構造が影響を受け、機能が失われる
Hba1cも糖化の指標

コラーゲンが糖化すると、
骨折しやすくなったり、肌のハリがなくなり老け顔になる。
生体内の無数の酵素にも影響
糖化はあらゆる面で私たちの健康状態に影響を与える
糖化最終産物(AGEs)は活性酸素を発生し続け、
炎症を亢進し、様々な病気を作り続ける
一度できたAGEsは不可逆

AGEs↑・・・高温で調理された肉 お菓子 ジュース 喫煙
AGEsが少ない食べ物・・・生もの(刺身、生野菜)、煮物、ゆで物、和え物

そうなると糖質制限がよさそうなのですが、
糖質制限が合わない人もいるそうです。(p.72)

このことは、p.215でも詳しく書かれています。
<糖質制限食とケトジェニックダイエット>p.215
糖質制限食・・・血糖値スパイクや糖化を抑える
糖質制限を行うとタンパクや脂質を消化して代用する訳ですが、
糖質に比べ消化力を要するため、
うまく消化できなければ、かえって具合が悪くなるそうです。
筋肉がげっそり落ち、エネルギーが低下し体調が悪化するのだと。

そこでケトン体を生み出すケトジェニックダイエットにする
ケトン体はすぐれたエネルギー源であるあけでなく、
脂肪の分解を促進するため、ダイエットや似よう目的でも注目を集めている
さらに神経や心筋の保護作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などのほか、
抗うつ作用などもかくにんされている(p.219)

メインの肉とサラダ、これで満足するように食べるのがケトジェニックダイエット
タンパク質の摂取のめやすは、体重×1~1.5g

実行する場合は「体組成計」を用意
体重×体脂肪率=体脂肪量
体重-体脂肪量=除脂肪体重・・・これを落とさない様に注意

<糖質制限が合わない人>p.222
筋肉量が少ない人、肝臓や腸内細菌の状態が悪い人、
甲状腺機能低下症、副腎疲労の人などは血糖値がうまくキープできない

そうした人が糖質制限をおこなう時には
・少しずつ糖質の量を減らしていく、
・たくさん噛む、
・大根おろしのような消化のよいものを一緒に食べる
・消化酵素を一緒に使う
・消化に負担の少ないアミノ酸の併用
などを考慮する方がよいそうです。

次回に続く