本:メンタルを強くする食習慣3 

ひきつづき、
『小さな町の精神科の名医が教える メンタルを強くする食習慣』
という本を見ていきます。
興味を持たれた方は本書をご覧ください。

第2章 人生を楽しむことこそ健康への道

<苦しくて当たり前。えっ!? 本当ですか?>p.96
うつ病とは気持ちが落ち込んだ状態を指すイメージがあるが、実際は
「うまく休めない状態が続くことで、休んでもよいタイミングなのに休めなくなっている状態」p.97
うつというのは張り詰めたままになっている状態
”意欲や集中力はリラックスとセットです。根性とセットではないのです”(p.98)

”ネガティブモチベーションで動いている
こうしないとまずいぞ ちゃんとしておかないと大変なことになるぞ
と、自分を脅かしながら動いている
⇒それを続けていると、自分が何をしたいのかがわからなくなってしまいます

何をするにも「やらなきゃ、やらなきゃ」と考えてしまうのは、
子どもが親に叱られながら勉強するのと同じ
そこには慢性的なストレスがかかっている”(p.102)

”今していることが嫌でなければ、ずっと続けたいと思うはず
「あと半年の命です」と言われたときに、
今と変わらない生活をしていこうと、
思えるような日々を過ごせていれば理想的です”p.104

”見極めるポイントは心地よさ
原則はつらいことはしない”(p.114)

※まあ、それができないので困っているわけなのですが・・・

<現代人は休む練習が必要>P.118
休むとはリラックスすること
カフェインやドリンク剤など一過性に集中を高めるものは
かえって集中を乱すことになる
本当にすっきりとして、気持ちよく集中するためには、
まずドーピングをしないこと

休むというのは、家でじっとしていることだけではなく、
気持ちの良いものに気づく、意識を向けるということだと
「良い天気だな」「お花がきれいだな」「風が気持ちいいな」など、
心地よい者に意識が向くようになると休めてくるそうです

ただし、心地が良くても依存性があるようなものは、
なるべく排除してくださいとのことp.120

「晩酌の時間だけが唯一の至福」「お酒があるから生きていける」といった、
これさえあればなんとかなるという感覚は依存の黄色信号です
※・・・そうかぁ、僕も黄色信号ともってますね。

まずいなと感じたら、依存性のあるものには近づかないのがベスト

結局最後は、「無条件で自分はOKである」という
基本のマインドセットを自分で選びとるのがよいでしょうとのことです。

ここで著者は、
性格的にメンタルをやられやすい2つのタイプについて言及されています。
・無理が利いてしまう体質の過覚醒タイプ(p.150)
・小児期から気分の変調がおこりやすい体質(p.155)
それぞれその特徴と治療について述べられています。
ちょっと専門的になるため詳しくは本書をご覧ください。

<健康の守護神「体内時計」>p.160
体内時計については、当ブログでも時々触れたことがあります。

サーカディアンリズムは私たちの健康の守護神
そのサーカディアンリズムに欠かせないのがメラトニンというホルモン。

メラトニンは生命維持に根源的に重要。
フリーラジカルのスカベンジャーとして働く強力な抗酸化作用をもつ。
メラトニンの分泌の低下は、
冠動脈精神疾患、前立腺がん、乳がん、骨粗鬆症、
アルツハイマー型認知症など多くの病気と関連。p.167

抗酸化作用のあるメラトニンは
酸化ストレスにさらされたミトコンドリアの活動性を守る。

メラトニンの分泌を妨げるもの:
ブルーライト、カフェイン、ベンゾジアゼピン系薬剤、
βブロッカー、NSAIDS、電磁波、加齢

サプリメントもあるが、基本はサーカディアンリズムを整えることp.168
・カフェインやアルコール、過剰な糖質を避ける
・朝7時までに日光を浴びる
・食事をする時間帯も大切・・・朝食を摂る
・睡眠時間がずれた場合は朝早く起きること・・・早く寝るではなく早く起きる
・15分以上の昼寝は禁止
・布団を寝ること以外に使わない

<メンタルと運動>p.173
メンタルによい影響がある習慣として欠かせないのは運動。
ADHDの患者さんに有酸素運動をすすめている
ADHDの患者さんに限らず、運動は気分を安定的に効用させる作用がある

良い姿勢できれに在ること腹筋や背筋にもよい影響を与える
運動靴を履いて、腕を大きく振って、しっかり大股で、できるだけ早く歩く

その他・・・下半身の筋トレ

ただし大前提として、
タンパク代謝をプラスに持って行ってから運動しなければいけない。p.177
タンンパク代謝がマイナスの状態で激しい運動をしてしまうと、
かえって体調が悪化する。
栄養状態の悪い人は、タンパク代謝をある程度改善させた後に運動すすめる。

<PAPT(頭頂部鍼療法)>p.189
この本では、さらに漢方医学や鍼灸についても言及されています。
その中で一つPAPTと呼ばれる治療法について簡単に紹介されています。
額から頭頂部にかけてに身体の各部とつながる反射区があるそううで、
ここを刺激するといろいろな不調か改善するそうです。

※僕はこの治療法は知りませんでした。
ただ、この額から頭頂部は軽くマッサージするだけで、
すごく痛いのですが、しばらくマッサージしていると、
結構すっきりしてくるのを以前から不思議に思っていました。
実際に治療法としてあるんですね。
ご興味を持たれた方は本書をご覧ください。

次回に続く