耳のQ&Aで書いたことがあったと思っていたのですが、
探してみましたが、なかったので、きっと書いていないのでしょう。
最近は上記題名をコンピュータで検索すると、すぐに出てきますね。
昔は、知る人ぞ知る、と言った症状だったのですが。
風邪をひいて、医療機関で薬をもらっていたのですが、
「音が半音ほどひくくきこえる」と言って
耳鼻咽喉科を受診される方がたまにいらっしゃいます。
こうした場合、まずは聴力検査で実際に聴力低下がないか、
風邪の後なので、耳管狭窄症や滲出性中耳炎を合併していないか
と言ったことを確認しておく必要があります。
結局検査をしても異常がない場合、
服薬している薬剤をきちんと尋ねておく必要があります。
(もちろん、検査に異常があっても尋ねておく必要はありますが)
こうした場合、たいがい「フラベリック」という薬を服用されています。
僕もこの現象には10年くらい前には気づいていましたが、
その頃には、まだ添付文書にもそうした事へに対する記載がありませんでした。
その後、改訂があって、今は副作用の欄に「聴覚異常」と記載されています。
半音下がってきこえるのは、絶対音感とも関連があるのかもしれませんが、
この症状で来院された患者さんに尋ねてみますが、はっきりしません。
いずれにしても、確実にとは言えませんが、
この症状は、服用をやめれば1週間程度で症状が消失している様です。
同様の症状は、抗痙攣剤「テグレトール」でも生じると言われています。