聴覚過敏の治療2

耳小骨筋反射異常による聴覚過敏について:

顔面神経麻痺に伴うものは、まずはその治療を全力で行うことは
言うまでもありません。

顔面神経麻痺後の慢性的な耳小骨筋反射異常については、
中々難しいのかもしれませんが、
麻痺してしまった神経が伸びてくるのを促進させるためには、
末梢側でその働きを必要にしなければなりません。

顔面神経麻痺では、麻痺が落ち着いたところで、
顔面のマッサージを行うことが有効であり、大切なリハビリです。

(ここから先は推測でのお話になりますが)
耳小骨筋反射の麻痺に対しても、
内耳にダメージを受けない程度の音量でないといけませんが、
ある程度しっかりした音を聴いて耳小骨筋反射を起こしたくなるような
刺激が必要なのではないかと考えます。

これは、顔面神経麻痺に伴う聴覚過敏ですが、
それ以外にも、最近耳小骨筋反射異常が
意外に多いのではないか考えています。

これは、ストレスなどによって引き起こされるものが多い様に思います。

中々よい方法がないのですが、
下記に本に参考になりそうなことが書いてありました。

耳トレ!『耳トレ! こちら難聴・耳鳴り外来です』
中川雅文著、エクスナレッジ社

この本の中に、耳小骨筋(あぶみ骨筋)反射不全の
お話が出てきます。(p.153)

あぶみ骨筋は、顔の表情を作る顔面神経を源とする
神経に支配されています。
ですので、
心から楽しい、幸せと感じて表情が緩むと、
あぶみ骨筋もリラックスしてうまく働くのに対し、
日常生活でストレスを抱えている人、
毎日を不機嫌に生きている人では、
あぶみ骨筋は凝り固まっていてうまく働かないそうです。

著者は、あぶみ骨筋をうまく働かせるには、日ごろからメインテナンスが
必要であり、それには音楽のある生活をすることが大切だと述べています。

また、耳栓をして、マーチのリズムで散歩をすると、
あぶみ骨筋がキュッキュッとリズミカルのマッサージされて
働きを取り戻すといいます。

耳栓をすることに関しては、
ずーっと装着するのは、前記のように、私はあまりお勧めしませんが、
筆者の述べる様な10分程度であれば、
一度やってみる価値はあると思います。