Let’s Study 自然免疫! 1

いろいろな感染症に立ち向かうためには
免疫力がしっかりしていなければなりません。
免疫と言うとすぐに浮かんでくるのはワクチンですが、
これは獲得免疫と呼ばれるもので、
体内に病原体に近い物質を入れて、
免疫細胞にそれを覚えさせて攻撃力をつけようというものです。

それはそれで素晴らしい戦略ですが、
今回のCOVID19では広がり方が急速だったため、
ワクチンの安全性や有効性を確認する時間がなく、
我々は治験に参加するという形でこれを受けることになりました。

COVID19はオミクロンになって病原性が減弱し、
暑くなってきたこともあり、ひとまず落ち着く方向にきています

一般的にはこうした新興ウイルス感染症は、
変異を繰り返すたびに毒性が低くなってくると言われていますので、
このまま普通の風邪になったらいいのになと思います。
しかし、何らかの手違いで再び強毒性の株が発生した場合は
また、株に合わせてワクチンを打たないといけないのでしょうか?

あるいは、ウイルスはコロナウイルスだけではありません。
いつかは強毒性のインフルエンザが発生する可能性もあるそうですし、
他のウイルスだって変異して強い毒性をもつ可能性は
常に考えておく必要があります。
そうした時に、またワクチン騒動をしなければならないのでしょうか?

もちろんワクチンはワクチンで
もっと安全な、もっと迅速な、もっと効果の持続するものが
開発されることを期待します。

それと同時に、獲得免疫以外の免疫力を高める方法も
もっと研究されなければいけないと思います。

獲得免疫以外の免疫力・・・それは自然免疫と呼ばれています。
病原体を排除する力は獲得免疫と比べると弱いのかもしれませんが、
広くいろんな未知の病原体に対しても対応する力があります。
この自然免疫について、もっと詳しく知りたくなりました。

明日に続く