夢を追い続けること3 

ついでですので、前回にひきつづき
もう少し夢を追いかける話について。

夢を追いかけるのに大事なことは、
できるだけ具体的に夢を描くことだと
以前どこかで読んだような気がします。

そりゃそうですよね。
たとえば「空を飛びたい」という夢があったとして、
そのまま崖から飛び降りたら死んでしまいます。
航空力学を学んで飛行機の操縦を習うとか、
ハングライダーの教室に通うとか、
実際に空を飛ぶのが無理なら、
今ならカメラをドローンに載っけて
ビデオ撮影をするというのも
ちょっと違った夢のかなえ方になると思います。

できるだけ具体的に妄想する(笑)、これです。

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ところで、前回
「それでも特に若いうちは、
できれば大きな夢を抱いてほしいなと思います。」
みたいなことを書きました。

でも・・・
夢を追いかけることは若いうちの特権なんでしょうか?
つまり、歳をとったら夢を持つことはできないのか?

歳をとってから偉業を成し遂げた人って誰でしょう?
まったく上っ面の知識しかないので当たってないかもしれませんが、
僕は伊藤若冲と伊能忠敬を上げたい思います。

伊藤若冲は若いころに多少絵を学ぶことはあった様ですが、
本格的に絵を描き出したのは
40歳で家督を弟に譲り隠居してからだそうです。
以前、『動植綵絵』や『鳥獣花木図屏風』などを
観たことがありますが衝撃でした。

伊能忠敬に至っては49歳で隠居し、
50歳から暦学や天体観測を学び、
さらには日本各地を測量して日本地図を作ってしまいました。

40歳とか50歳なんて、
今ならまだ仕事もバリバリやっている年齢ですが、
江戸時代なら結構な年齢になったと
感じていたのではないでしょうか?
(ただ、伊藤若冲はそれから85歳まで、
伊能忠敬は74歳まで生きたそうです。)

まあ、本人にとっては『夢を追い続け』ているという
感覚はないかもしれません。
ただ好きなこと、興味のあることを、
楽しみながらやっていただけかもしれません。

葛飾北斎なんかも、もともと絵は描いていましたが、
最初のうちはぱっとしなかったのが、
歳をとるにつれどんどんと凄くなっていきます。
それでも、臨終の時(90歳まで生きたそうです!)には、
『天が私の命をあと5年保ってくれたら、私は本当の絵描きになることができるだろう』
と言ったとか。(参照Wikipedia)

やっぱり好きなことをやるというのが
一番大切なことなのかもしれません。
(あと健康でいることも)

そのためには仕事や子育てで忙しい時期から
何かしらの趣味など持っておく必要があるのだと思います。

でもね・・・これがね、日常の生活に流されていると
中々できないんすよね。
それでもせめて、忙しい人も時には立ち止まって、
気がついたら歳をとってしまったら今からでも、
自分のやりたいことを見つけるために
自分と向き合ってみることが大切なんだろうなと思います。