夢を追い続けること2

「夢を追い続ける」

さて自分は振り返ってみてどうでしょう?

今まで生きてきたのを遡って考えてみましたが、
僕はあまり夢というのは持ってこなかった様に思います。

「医学部に行く」というのは、その時の目標ではありましたが、
もともとは「何か研究がしたい」という程度のものだったし、
実際に医学部に入ったら
次から次へいろいろな医学知識を詰め込むのに追われて
(と言ってもそれが楽しかったわけですが)
目の前のことをやるだけで満足していました。

そのうち臨床に興味を持って臨床医になり、
手術は苦手だなと思って開業医になりました。

いずれにしても、その時々で目の前のものを見ながら
生きてきた様に思います。

おそらく人間には、
遠い目標や夢を持ちつつ頑張るタイプの人と、
目の前の目標や課題を一つずつこなしながら進むタイプの
両方がいるのでしょうね。
(まあ一番いいのは、遠くに大きな目標を掲げつつ、
 目の前の課題を一つずつこなしていくことなんでしょうけど)

僕はどうも目の前に見えるものを
一つずつこなしていくのは比較的得意ですが、
大きなヴィジョンを設定するのは苦手な様です。
馬の目の前にニンジンを見せて走らせる・・・
みたいな、あれですね。

そう言えば昔、結婚してしばらくした頃、
義父が「隆義君、君の将来のヴィジョンは何だね?」
と尋ねたことがありました。
僕はそれにうまく答えることができず
何となくお茶を濁して答えていた覚えがあります。

まあ、それでも今まで何となくここまでやってきました。
これからもこんな感じで進んでいくのだと思います。

2021年M-1グランプリの覇者、錦鯉さんのネタに、
サルを捕まえるためにバナナを置いておいて、
おびき寄ようとするうちに
自分が罠にかかってるというのがありますね。
「あっ!バーナナだ!!」という長谷川さんのあのフレーズ、
気に入って時々口ずさんでしまいます。

僕の最近の日常の生活もこれに似ています。
ネットをさまよっていて興味のある論文や記事を見つけたら、
「あっ!腸内細菌の話だ!」
「あっ!自律神経の話だ!」
「あっ!COVID-19の話だ!」
と、こんな感じで手あたり次第
論文を自分のパソコンに取り込みますが、
(英語が苦手なものですから)機械に翻訳させて読んでいるうちに、
「あれ~?意味がわからな~い!」
「あれ~?グラフの読み方がわからな~い!」
「あれ~?思ってたほど面白い話じゃなかった~!」
という感じで、結局途中で放り出すことの多いこと。

最近、当院のブログの更新が滞ているのは
実はこういう事情もあったのです。

話がどんどん逸れてしまいましたね。

それにしても、夢を追い続けること、
あるいは夢を持ち続けること、というのは結構難しい。
ひそかに頑張っている人は是非続けてほしいと思います。

そして周囲の夢のない人(笑)は、
夢を追いかけている人の邪魔にならないように。

ドリームキラーという言葉があるそうです。
誰かが夢を語ったら、
「そんなことできっこないよ」とか
「それで食っていけるの?」とか言って
夢をつぶそうとする人のことを言うそうです。
まあ、その人は夢を語ってる人のことを思って
そう言ってくれるのではあるのですが。

確かに、夢みたいなことばかり言って
結局周囲に甘えてばかりいる様な場合は
周囲の人はたまったものではありません。
いい加減にしてよ!となってしまいます。

それでも特に若いうちは、
できれば大きな夢を抱いてほしいなと思います。