新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、
ここのところちょっと勢いは減ってきましたが、
まだまだ油断できな状況にあります。
今回のこの疫病騒動、もとはと言えば、
「コロナウイルス感染症に効く薬がない」
という怖れが原因の一つとなっています。
そして、コロナ恐怖を煽りたい人もここに便乗するわけです。
そこで、多少は不安解消になるかという1冊を紹介します。
『新型コロナと速効!漢方』 井齋偉人,青春出版社
著者の井齋先生は、日高徳州会病院の院長をされていますが、
サイエンス漢方処方研究会の理事長で、
僕も昨年から先生の講演を拝聴しています。
以前からその研究会で、井齋先生が話されていた
COVID-19に対する漢方治療の話が本になりました。
漢方薬がホントに効くの?
漢方薬って何ヶ月も飲むものじゃないの?
そんな風に思った人もいるかと思います。
厳密にははっきり「効く!」と言い切ってしまうと、
問題がある場合もありますが、
飲むタイミングを誤らないようにして、
その人にあった処方を服用した場合は、
効くときには効くと思います。
本文にも書いてありますが、
漢方薬は3世紀に編纂された『傷寒論』に始まります。
これは疫病の様な急性疾患の治し方が書かれた書物ですので、
本来漢方薬は急性感染症の治療は得意とするところだったのです。
ですから、うまく使えば
漢方薬でCOVID-19を退治できる可能性はあると思います。
先日、9月26日に漢方治療研究会が開催されました。
オンライン開催ということもあり勉強させていただきました。
そこでもお話がでていましたが、現在いくつもの施設で
COVID-19に対する漢方薬の臨床研究が行われています。
いい結果がでるといいですね。
この本では、
>PCR陽性と判明したとき
・無症状の場合
・発熱がある場合(汗をかく前、汗をかいたあと)
・咳が出だしたとき
・倦怠感がひどいとき
・肺炎の予防に
・血栓の予防に
>濃厚接触者と判断された場合
>COVID-19から抜けた感じがしたとき
こうしたシチュエーションに応じた処方が提案されています。
その他、重症化しやすい基礎疾患対策や
Long-COVIDに対する処方や、
さらには、ワクチンの副反応対策まで書いてあります。
いずれにしても、COVID-19に対しては、
先手をとって対処していくのが良いと考えます。