外耳道異物・鼻内異物

本日9月9日は「救急の日」です。

耳鼻咽喉科領域で救急と言うと、
鼻出血、激しいめまい、
扁桃周囲に及んだ炎症、のどの奥の方の腫れ、
外耳道異物、鼻内異物、咽頭異物(魚骨など)など異物系、
顔面や頸部の外傷などがあります。

いずれにしても、
すごく状態が悪い場合や緊急度を要するものは、
当院のような小さな医院では対処できませんので、
急いで大きな病院を受診してください。

当院のブログでも何度かそのあたりのことは書きました。
救急の日
救急の日(続)
投げ食いは嘆げ悔い
口腔アレルギー症候群3 類似疾患

また、耳鼻咽喉科領域というわけではありませんが、
熱中症なども救急受診した方がいい場合もあります。
熱中症1
熱中症2
(ここのところちょっと涼しいですが、
 9月も熱中症はまだまだ注意が必要な時期です。)

さて、今年の救急にちなんだ当院のブログですが、
開業してから今までに当院で摘出した、
外耳道異物と鼻内異物をご覧下さい。
(まあ、こうした異物は
 一刻を争うと言う意味での「救急」には当たりませんが)

外耳道異物


鼻内異物


さすがに20年以上開業していると結構な量になりました
持って帰られる方もいらっしゃいますので、
実際にはもう少し多いと思います。

残してはありませんが、 これ以外にも、
ティッシュや綿棒の先などもあります。
また、外耳道異物では虫もたまに経験します。
(小昆虫、クモ、小ムカデなどもありました)

虫は不可抗力ですが、
その他の多くは2~3歳を中心とした幼児がほとんどです。
(たまに消しゴムを入れてくる小学生もありましたが)
小さな子どもさんをお持ちの保護者の方は、
ビーズ遊びなどの時には特にご注意下さい。

ただ、四六時中見張っておくこともできません。
そうした場合、特に鼻内異物の場合は、
臭いニオイのする鼻汁が出てくる場合が多い様です。
いつもと違う、嫌なニオイがしたりしたら、
最寄りの耳鼻咽喉科を受診してみてください。

外耳道異物の場合は、無理に取ろうとすると、
中に押し込んでしまいかねませんので、
そのまま触らず受診される方がよいと思います。