救急の日(続)

昨日の続きです。
その他に、耳鼻咽喉科領域で多く見られる救急疾患について。

比較的多いのが「魚の骨が刺さった」。
一般的に刺さりやすい部位は扁桃です。
「どこら辺?」と尋ねると、左右どちらかのあごの下を指さされた場合、
扁桃に刺さっている場合が多いと思われます。

鏡で見て、見えるようならピンセットなどで抜いてもらうといいでしょう。
決して、「ごはんの丸呑み」はやめましょう。
たまたま、うまく抜ける場合もありますが、
最悪の場合、押し込んでしまって見つからなくなる場合もあります。
むしろ、少し強めにうがいをする方がうまく外れる場合があります。
それでダメなら最寄りの耳鼻咽喉科を受診してください。
夜間の場合は、それ以上ものを食べないで、翌朝受診でよいと思います。
次にめまいについて。
急にぐるぐる回るめまいがしてきたら、
気分も悪いし、頭がどうかなったかと心配になります。
危険なめまいについては、
当院ホームページにも書いていますので参考にしてください。

危険なめまいについて

意識もしっかりしてるし、麻痺や強い頭痛もない・・・
どうも耳からだという場合、
もし家に「酔い止め」があれば、
それを服用してみるのもいいかもしれません。
(ただし、緑内障や前立腺肥大症がある場合はものによって不可)
しばらく様子を見て、症状が落ち着かないようであれば、
耳鼻咽喉科もしくは近くの医療機関を受診してください。

なお、普段から血圧が高い人は、血圧のチェックもしましょう。
めまいがしているので、血圧が高い人もいますが、
急な血圧の上昇でめまいがする場合もあります。
前者の場合は上の血圧は180mmHg程度までですが、
後者の場合は200を超えている場合もあります。
こうした場合は全身的な管理が必要となりますので、
大きな病院の方がよいと思います。