第8回睡眠・認知症予防シンポジウム1

僕の興味の対象の一つに睡眠があります。
最近は寝れない人、寝らない人も多く、
睡眠の重要性が高まっていて、
本屋さんに行っても睡眠に関する本や雑誌もたくさん出ています。
それだけ睡眠に興味を持つ人が増えたということですが、
反面、日本は世界中で最も睡眠時間が少ないのも現実です。

僕もある程度の睡眠の知識はありますが、
アップデートしていく必要があります。

今回、中部大学主催の第8回睡眠・認知症予防シンポジウムに
Zoomで参加しましたので、僕の備忘録も兼ねて報告します。
講演をその場でPC入力していきましたので、
多少誤りや聞逃しがあるかもしれません。
あくまで個人の備忘録ですのでご了解お願いします。
(間違ってたらこっそり教えてください)
なお、「⇒」が文頭についている文は僕の注釈です。

まずは中部大学生命健康科学研究所、宮崎総一郎先生の講演:
「認知症予防になる睡眠改善法」

<睡眠と認知症予防>
・睡眠時無呼吸症候群の方の認知症発症のリスク:
 C-PAPなしの人は72歳頃から急増するのに対して
 C-PAPをしていた人は10年発症が遅くなる。

・認知症には危険因子はいくつかあるが、
 それを持っていたとしても睡眠が良好ならなりにくい
⇒認知症予防のためにも睡眠しっかりとらんとあかんね。

・健康な人での実験:徹夜をすると認知症に関連すると言われている
 アミロイドβがたまりやすい。

・睡眠不足で神経伝達が障害される。
⇒これは初耳でした。

・脳の清掃システム:グリンパ
 寝ている間に脳は磨かれる。

・眠気がない”健康人”を好きに寝させた場合(睡眠延長試験)、
 それでも1時間以上足りていなかった。
 潜在的な睡眠不足というものもある。

・睡眠を4時間に制限すると、
 脂肪から産生される食欲抑制ホルモン(レプチン)が減少
 逆に食欲を増加させるホルモン(グレリン)は増加
 つまり太りやすくなる。
 その結果生活習慣病にもなりやすい。

・睡眠不足はインスリン抵抗性が低下し糖尿病になりやすい
・うつも

<何時間眠るのがベストか?>
・基礎代謝量と酸素消費量による。
 年齢と基礎代謝は相関があり、赤ちゃんはたくさん眠る。
 高齢になり筋肉量が低下(サルコペニア)すると、
 基礎代謝量も減少するので、若いときほどの睡眠量は不要。

・年齢と高血圧
 高齢者では睡眠時間が長くなると(9時間くらい)高血圧増加
 逆に若年者では睡眠時間が短くなると(5時間未満)高血圧増加
 全体では7.5時間が最も血圧が低いが、
 年齢も考慮する必要がある。

・ベストの睡眠時間は人それぞれ
 朝に疲れがなく昼間に眠気がなければOK

<睡眠改善法>
・なるべく薬を使わない様にするには・・・身体を動かす

・高齢者にありがちな睡眠の悪い習慣
 目覚めてもだらだら布団の中ですごす
 外出する習慣が少ない
 眠ろうとして早い時間から布団に入る

・眠れない人は昼間のメリハリが少ない
 しっかり日に当たる

・睡眠時間制限療法
 布団の中に長くいると中途覚醒が増加
 遅く寝ると眠る時間は同じでも中途覚醒が短くなる
 その結果熟眠感が増加

・起床時刻は変えないで入床時刻を遅くすると熟眠感が得られる

・夜遅くまで起きているにはどのようなことをすればよいか?
 何が楽しみになるでしょうか?・・・楽しみを探す
 テレビ・スマホは×
⇒ここ大切なところでしょうね。

明日に続く