ロンドン・ナショナル・ギャラリー展@大阪1

現在大阪中之島、国立美術館で
ロンドン・ナショナル・ギャリー展」が
開催されています (2021年1月31日まで開催) 。

実はうかつにも、コロナ騒ぎのこともあって
ナショナルギャラリーから多数の美術品が来ていることに
つい最近まで気づかずにいました。

ナシナルギャラリーには2005年に一度行ったことがあります。
以前、『レディ・ジェーン・グレイの処刑』が日本に来た時にも
その絵のことは書きましたが、
その絵の印象が強くて、
他の絵についてはあまり記憶がありません。

しかしやっぱり世界屈指のナショナルギャラリーの所蔵展です。
こんな機会があったらやっぱり観に行きたいものです。

昨年末、この展覧会をやっていることに気がついた時、
新型コロナ感染症の第3波が始まりかけた頃だったので
行こうかどうしようかすごく迷いました。

まあ、なかなか外国に行けない状況にった昨今、
はるばる向こうからやってきてるのだし、
中止になってしまったわけではないので、
密にならないように注意しながら観に行くことにしました。

前回観に行ったバンクシー展と同じく、
前もってインターネットで予約をしての入場です。
入場制限があったこともあり、
館内はそれほど混雑はしていませんでした。

美術展は7章構成になっていました。
作品の写真は、
公式ホームページの作品一覧から拝借しました。

第1章 イタリア・ルネサンス絵画 の収集
ルネサンスというと中世からの抜け出した時期なんですが、
絵画はまだまだ宗教色の濃いものが並んでいます。
このあたりは僕はちょっと苦手です。

そんな中で僕が注目したのは、
☆サヴォルド 『マグダラのマリア』

注目・・・と言いながら、実はマグダラのアリアが
どういう人物なのかも知らずに観ていた程度で、
ブログをこうして書こうとして調べて初めて知りました(^_^;)
眼が印象的。

第2章 オランダ絵画の黄金時代
このコーナーは僕にとっては注目する絵画が多数ありました。
☆レンブラント  『34歳の自画像』

レンブラントは自画像をたくさん残しているそうですが、
以前、アムステルダムの国立美術館で、
晩年に描かれた自画像を見たことがあります。
画家として一世を風靡したレンブラントでしたが、
晩年はあまり恵まれなかった様で、
その作品は、「人生こんなもんさ」みたいな
達観した印象を受ける作品でしたが、
今回来ている34歳の自画像が自信にあふれた表情で、
晩年のものと対比してみると面白いなと思います。

☆ヤン・ステーン 『農民一家の祈り』

ヤン・ステーンは結構好きな画家なんです。
家が散らかっていたり、不道徳な姿を描いたりした絵が多くて、
観ていて楽しいのですが、
この絵はそこまで乱れていません(笑)。
まあ、それでも、
テーブルの下にしゃもじの様な物が落ちてます。

☆フェルメール 『ヴァージナルを前に座る若い女』

大人気のフェルメールなので、
ものものしく展示してあるかと思っていたのですが、
意外にも他の作品と同じように並んでいて、
思わず見逃しかけました。

フェルメールの作品は似ているので、
頭の中がごっちゃごちゃで前に観たことがあるかどうか
もう分からなくなりました。
フェルメールの作品でよく見られる
左上からの光のさしこみはありません。

☆ヘーダ 『ロブスターのある静物』

超写実主義。質感が凄い!

ちょっと長くなったので続きは明日。