昨日、情報収集をやり出したら止まらないという話をしました。
ちょうどそんな時に目にとまった本。
『脳を休める技術』 奥村 歩,KANZEN
この本をめくると初っぱなに”脳過労チェック”なるものがでてきます。
1.会社の同僚など、よく知っている人の名前がすぐ出てこない
2.仕事と仕事の間に、ボーとしてしまう
3.書類を持って歩いているうち、どこに置いたかわからなくなる
4. 昼食後は眠くなるので、つい居眠りをしてしまう
5.・・・などなど。
チェックポイントすべてが脳過労というわけではないのですが、
見ていると”ギクッ”と思い当たるものが結構あります。
こんな症状は脳過労なんだそうです。
・ホテルの部屋番号が思い出せない
・モノや人の名前がでてこない
・あれ?車どこに停めたっけ?
・私、ちゃんと鍵かけたっけ?
などなど。
上の4つ、まさに自分に当てはまります(^_^;)
先日、久しぶりに新横浜まで学会に行った時も、
ホテルに戻った時に部屋番号を覚えていませんでした。
テレビを見ていても人の名前なんか全然出てこないし・・・
嫁さんには幾度となく、
「ほら、あれ、どうなった?」
なって聞いて、「あれって何!?」とダメだしされます。
そうか!脳が疲れてるんだ。
脳が疲れるメカニズムは3つの視点でみるのがポイントだとか。
1)マクロの視点
記憶は3つのステップで成り立っている。
①記銘 ②貯蔵 ③取り出し
これがうまく進まないと頭がうまく働かないわけです。
2)ミクロの視点
脳の仕組みに関するキーワードは、
・ニューロン
・シナプス
・神経伝達物質
このニューロンもしくはニューロンとニューロンをつなぐ
シナプスとその間を取り持つ神経伝達物質がスムーズに
働かないと頭が働かないわけです。
3)ネットワークからの視点
脳には迅速にものを考える=ワーキングメモリーの領域と、
熟考のための領域と、もう一つ、
ひらめきやアイディアを生むための
デフォルトモード・ネットワーク(DMN)というものがあるそうです。
ワーキングメモリーと熟考機能は、
どちらかが働くとどちらかは休むというトレードオフの関係。
したがって、SNSを長時間見たり、
PCでネットサーフィンばかりしている人は、
ワーキングメモリーしか使わないので、
”浅く考える機能”ばかりを酷使していることになり、
前頭前野の”深く考える機能”が使われず
どんどんさび付いていくそうなのです。
そして、上の2つより大切なのがデフォルトモード・ネットワーク。
軍隊にたとえると、
ワーキングメモリーは最前線の兵隊で、
熟考機能は司令塔、
デフォルトモード・ネットワークは最高司令部なのだそうです。
このデフォルトモード・ネットワーク、
脳が活動的な働きをしていない、
いわばアイドリングの状態の時に働くネットワークなので、
実はこれが最も大切で、
ひらめきやアイディアの源泉でもあるのだそうです。
明日に続く