さて、佐川美術館にやってきました。
車で20分程度。
改めてこんな近いところに、
素晴らしい企画展がやってくるのには感謝です。
入場券を買って入ると、まずは平山郁夫常設展。
これは以前にも観たはずなんですが、
今回はやけに仏像の顔が多いような。
やっぱり楼蘭のラクダの絵がいいですね。
さて、そのあとは歌川広重の東海道五十三次。
日本橋から順に観ていきます。
この東海道五十三次シリーズって、
少しずつ変えて描いてあったり、
全く別の新シリーズもあるんですね。
たとえば「日本橋」。
↑一般的に普及しているのはこちらですが、
人がわしゃわしゃいて賑やかなバージョンもありました。
他にも、「戸塚 元町別道」では、
↓普及版は馬から旅人が下りるところを描いていますが、
別の版では、馬に乗るところに変わっています↓。
絵としては、乗るところの方がなんとなくしっくりきますが、
ダイナミックな印象は降りる方ですね。
どれも素晴らしいのですが、
「蒲原 夜の雪」と「庄野 白雨」のはシリーズ中の
二大名作なんだそうで、確かにいいですね。
僕の頭の中では、永谷園のお茶漬けの付録といえば、
この「庄野 白雨」の様な気がします。
他にも、いくつか興味深いものがありました。
「沼津 黄昏図」
背負っている天狗の面は、
金毘羅宮に奉納する猿田彦の面なんだそうです。
「吉原 左富士」
江戸から京に下って行くのなら富士山は右手に見えるはず。
北に向かう道からは左に見える場所があるのでしょうね。
西行法師が不思議がって、
「左富士」と呼ばれるようになったそうです。
「宮 熱田神事」
熱田神宮で行われた馬追い神事なんだそうですが、
今は行われていないらしい。
「草津 名物立場」
最後は我が街、草津の風景。
「うばがもち」は今でも草津の名物であり、
このお店も残っています。