前回まで数回にわたり新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と
マイクロバイオータ、特にPrevotella菌について書いてきました。
COVID-19の真犯人はPrevotella菌なのか?
これはあくまで一つの説ですので、
そのまま鵜呑みにしないで、今後の研究を待ちたいと思います。
註(2020.6.16):
話として面白かったので取り扱っていますが、
あきらかな因果関係は証明されていません。
>Prevotella菌悪玉説の否定サイト
の記事もお読み下さい。
註追加終わり
実はいろいろネットをさまよっていると、
”もともとPrevotella菌は欧米人よりもアジア人の方が多く持っている”
みたいな話が書いてあります。
現在のところアジアより欧米で重症率・死亡率は高いと言われています。
そうなると話は逆ですよね。よくわかりません。
まあとりあえずは、できるだけ腸内微生物叢のバランスを
よくしておくことにしましょう。
ところで、なぜ欧米と比べて日本で死亡率が少ないのか?
ただ、死亡率が低いと言っても、実はアジアの中では
下から2番目なんだそうです。(5月18日現在)
>[緊急寄稿]日本の新型コロナ対策は成功したと言えるのか─日本の死亡者数はアジアで2番目に多い
(日本医事新報社)
まあ、この記事の中のデータは年齢構成については
考慮されていないのじゃないかと思うので、
高齢者で死亡する割合の多いCOVID-19では
老齢人口の多い日本が他のアジアの国よりも
多少高くなるのはしかたがないかもしれません。
それはともかく、
では、アジアで死亡率が少ないのは何故でしょう?
やっぱり食べるものの影響は大きいのではないか。
僕は最初発酵食品がいいんじゃないかと考えました。
味噌、醤油、納豆などなど。
韓国も死亡例が少ない・・・キムチだよね。
台湾も少ない・・・うーん、何だろう?臭豆腐かな?
じゃあ、タイは?
タイって発酵食品のイメージないんだけど・・・
と思いましたが、ネットで調べてみたら、
タイって食材が豊富でむしろ多様性に富んだ発酵食品が
あるらしい・・・僕が知らないだけか。
>タイ伝統発酵食品中の乳酸菌の多様性について
でも、よくよく考えれば、
発酵食品ならブルガリアにはヨーグルトがあるし、
ドイツにはザワークラウトが、
イタリアにはアンチョビもあれば生ハムもある。
そんな外国に思いをはせなくても、
もし、発酵食品の摂取率で変わるなら、
納豆をよく食べる関東の方が関西よりも
COVID-19にかかる人が少ないはずだね。
あまり関係ないか。
でも、COVID-19に関係なくても、
何となく発酵食品は腸によさそうだよね。
そんなことを考えていたら、
6月11日のNewsweek日本版に
「納豆が感染後の悪化を防ぐ可能性 新型コロナ」
なんて記事が出てました。
腸内細菌叢に関連するというよりは
ビタミンKがいいと書いてますね。
「納豆がコロナにもよさそうって書いてるよ」
そう嫁さんに話したら、
「もう、だいぶん前から納豆ブームになってて、
スーパーでも結構品薄なんだから」
なんだって。世間の人もよく知ってますね~。