前回、3月31日にネットでみかけたいくつか情報を、
僕の備忘録も兼ねて載せましたが、
その後もいろいろと新たな情報や考え方などがでています。
>COVID-19重症化の謎とマイクロバイオーム関与の可能性
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t344/202005/565493.html?n_cid=nbpnmo_mled
(日経メディカルオンラインの登録が必要かもしれません)
新型コロナウイルス感染症(COVID-49)は、
少し収束に向かっている可能性はあるものの、
現在となっては市中に拡大したものと考えなければいけません。
そうすると、問題点としては、
罹らない予防と罹ったあとに重症化しないことに目が向けられます。
(もちろん適切な治療薬もはやくできてほしいものですが)
特に重症化というのは第2相とも呼ばれます。
昔のスペイン風邪の場合には、
インフルエンザウイルスで荒廃した肺に細菌感染が合併し、
第2相が生じたわけですが、
今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の場合は、
サイトカインストームが起こっていると言われています。
つまり、免疫細胞の混乱と暴走です。
これが一部の人にだけ生じるわけです。
このサイトカインストームが何故起こるのか?
これについて著者はマイクロバイオームという考え方をされます。
近年、腸は脳に匹敵する機能を持っており、
腸は『第2の脳』という様な言い方をする人もいます。
この話は僕にとって、ちょうど今たまたま
『腸と脳』という本を読んでいるところで、
全くタイムリーな話でした。
この本の話は近いうちにお話したいと思います。
昔は腸というのは、
食べ物を消化して栄養を吸収するための器官
としか考えられていませんでした。
しかし、近年、
腸にも脳に匹敵するホルモンの様な生体ペプチドが豊富で、
腸と脳は密接な関係を持っていることが分かってきました。
これを腸脳相関と言います。
(↑2020.6.11訂正:脳腸相関 腸と脳が逆でした。以下も訂正)
さらに最近では、腸管内の微生物(マイクロバイオータ)が、
この脳腸相関の重要なカギだという概念もでてきています。
(微生物の集合を遺伝子の観点から呼ぶ時はマイクロバイオームと呼び、
微生物の個体の観点から呼ぶ時はマイクロバイオータと呼ぶそうです)
このマイクロバイオータ、つまり腸内細菌叢の変化が、
COVID-19の症状の違いに出てくるのではないかと言うのです。
COVID-19の悪化のリスク因子とされるのは、
高齢、肥満、高血圧、II型糖尿病
がまず上げられます。
これらの因子がある場合、腸内細菌叢は大きく変化するそうです。
続きは明日
↑
「明日」と書きましたが、参考文献を読もうと思ったら結構大変(^_^;)
しばしお時間を。