おかちゃん、ありがとうな

昨日はホームページ・Line@でも予告いたしましたが、
診療を12時で終了し、午後お休みをいただきました。
直接来院された患者さんにおかれましては
申し訳ありませんでした。

昨日午後、母の葬儀を行いました。

母は、以前より徐々に体力も衰え、介護が必要であったところ、
幸いにも近くのホームに空きがありお世話になっていました。

2週間前頃、主治医の先生より、
「状態が悪くなってきた。今すぐというわけではないが、
いつ危篤になられてもおかしくない」と報告がありました。
まあ、それでも、まだ話もできるとのことなので、
もう少し先かなと思っていました。

本当は会いに行きたいところでしたが、
新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいるこの時期、
こういう仕事をしていますので、もし自分が感染していたら、
ホームの皆さんにもご迷惑をおかけしますので、
面会は遠慮することにしました。

先週の土曜日、母親が危篤になったと妹より電話あり。
携帯ごしに話かけることにしました。
「おかちゃん、どうや?」

僕は、母親のことを”おかちゃん”と呼びます。
他の人に話すときは「おふくろ」とか「母親」とか言いますが、
直接本人に声をかける時には「おかちゃん」です。
若いうちに、「かあさん」とか変えとくべきでしたが、
何となく照れくさくて、そのまま大人になってしまいました。

急に携帯ごしに話しかけるといっても、
何をどう話しかけたらいいかわかりません。
「おかちゃん、どうや?」
「よう頑張ったな・・・ありがとうな」
それしか思いつきませんでした。
僕の声かけに母親の指が動いていたと妹は言いました。

まあ、あとで考えれば、もし実際にその場にいたら、
周囲に他の人もいるし、
そんな言葉はかけられなかったと思いますので、
携帯ごしの声かけは、僕にとってよかったなと思いました。

現在、新型コロナウイルス感染症が拡大中です。
葬儀や法事は最も注意しなければならない行事でもあり、
今回、母親の葬儀は僕と嫁さん、妹夫婦のみで行いました。
あっさりとした葬儀ではありましたが、
いい葬儀だったと思います。

うちの田舎では、まだまだお葬式は大きなイベントです。
今回の様に半日で終わることはなかったでしょう。
2家族だけなので喪主の挨拶もなし。
僕は人の前に立って挨拶をするのが苦手なことを
一番よく知っていた母が、差配してくれたのでしょう。
そう言ったら、嫁さん、妹夫婦が大きく頷いていました。