世間ではコロナウイルスのニュースが繰り返し流れ、
何となく気が重い今日この頃です。
それでも少しずつ春は近づいてきています。
実際に春の花粉症は今を盛りにやってきています・・・
って、花粉症の人にはやっぱり気が重い話ですね。
春がやってきたなというのは、
ちょっと歩いていても感じます。
自宅から自分の医院に行く途中に
ビルの一角に沈丁花が植わっていて、
1週間ちょっと前から、そこの前を通るといい香りが漂ってきます。
ですので、そこの前を通りがかるときは、
周囲に人がいなければ鼻先を花に近づけて
花の香りをかいでみています。
そして、ああ、春がやってきたんだなぁと一人ごちるわけです。
この一角には秋には金木犀も花を咲かせます。
そして、夏にはうちの医院の前の生け垣のクチナシ(梔子)が
やはり素敵な香りを漂わせてくれるのです。
沈丁花のことを調べようとネットを見ていたら、
沈丁花・梔子・金木犀を合わせて三大香木と称するそうなんですね。
僕が植えたわけではないのですが、
こうした香りを季節ごとに嗅ぐことができて、
植えて下さった方に感謝です。
ついでに沈丁花についていくつか調べてみると、
花言葉はたくさんあるらしいのですが、
「不死」「不滅」「永遠」といったものや、
「栄光」「勝利」といったものが多く見られます。
なんかちょっとイイですね。
沈丁花の名前の由来は、
花の香りが沈香という香木に、
花の姿が丁字に似ていることからなのだそうです。
沈香というのを調べると、
ジンチョウゲ科ジンコウ属の植物だと書いてあります。
沈丁花がジンチョウゲ科ジンチョウゲ属なので、
沈丁花と沈香は親戚みたいなものです。
ならば沈丁花がいい匂いがするのは
ま、当然と言えば当然なのでしょう。
ネットでもう少し沈丁花を見ていると、
別名「千里香」と呼ぶと書いてあるサイトがありました。
しかし、千里香で調べてみると、
金木犀の別名であったり、別の花の写真が出ていたりします。
まあ、香りのいい花木なら、いずれも千里香なんでしょう。
それにしても、千里って1里が約4kmとすると、
実に4,000kmになります。
日本列島を津々浦々歩いても4,000kmには及びません。
その距離を匂う千里香って、どれだけすごい花なんでしょう!
そういえば、
台湾の歌手で周杰倫(ジェイ・チョウ)という人がいますが、
日本でもよく知られた台湾の大スターです。
この周杰倫の歌に「七里香」という素敵な曲があります。
>Jay Chou周杰倫 – 七里香 (Qi Li Xiang) 日本語訳(YouTube)
2004年の曲でちょっと昔の曲になってしまいましたが、
あまり古さを感じません。
お時間のある人は一度聞いてみて下さい。
千里には及びませんが七里は香る花が題名になっています。
こちらは、邦題が「シルクジャスミン」というそうで、
ミカン科ゲッキツ属の、つまり柑橘系なんですね。
話は沈丁花に戻りますが、ネットを検索してみますと、
この沈丁花の香り成分の中で最も有名なのが、
「リナロール」というものなのだそうで、
鎮静作用、抗不安作用、抗菌作用、抗ウイルス作用が
あるそうです。
まさに、コロナウイルスで世間が
騒然として不安が蔓延しているこの時期、
沈丁花の香りは適しているかもしれません。