翌朝、まずは朝の勤行に参加。
会場に行ってみると、すでに幾組かの宿泊客のみなさんが
席につかれています。中には外人さんもいます。
前の方の空いた席に座り、周囲をキョロキョロみていると、
和尚さんたちが現れ勤行が始まりました。
すると、係のお坊さんが僕の前に来て
焼香を始めて下さいとおっしゃられました。
えっ?僕から?
実はお焼香のやり方など何も知りません。
ドギマギしながら適当にお焼香。
その後席に戻って他の方たちのお焼香を眺めてみたら、
外人さんのお焼香が一番きれいでした。
朝の勤行のあと、朝食をすませると、
高野山真言宗の総本山、金剛峯寺に行きました。
総本山と聞いていたので大きな建物がそびえ立っているのを
想像していましたが、境内はカラッとしていて、建物もシンプル。
中庭は枯山水。
阿字観瞑想のセミナーもやっているそうで、
次回は挑戦してみたいなと思います。
お堂の中は狩野派をはじめとする絵師によって描かれた
きれいなふすま絵の部屋がならんでいます。
(撮影不可だったのが残念!)
一回りすると、広い板の間に出てきました。
どうやら厨房らしい。
ここに”おくどさん”(かまど)と釜が展示されていました。
うちの田舎の家にも僕が小学生の頃までは
薪で焚くかまどがあり、懐かしく思いました。
ただ、その頃使っていたお釜は
せいぜい1~2升炊きだった様に記憶しています。
この上に乗っているお釜3つで、2石のお米が炊けるそうです。
2石=20斗=200升=2000合です!
一人1合食べたとしても2000食のご飯が一度に炊けるのだとか。