前回に引き続き、高野山について。
さて、境内を歩いていますと松の木がしっかりと保護されていて、
周囲には人だかりが少々。
近寄ってみますと、「三鈷の松」と書いてありました。
全ての修業を終え日本に帰国することになった弘法大師空海は、
真言密教の道場を開くのにはどこがいいのかと
願いを込めて三鈷杵(さんこしょ)という密教法具の一つを
明州の浜から日本の方に向けて投げられたそうです。
その後、帰国した空海がその三鈷杵を探して日本全国を旅をしていたところ、
和歌山県の高野山にあるこの松の木に引っかかっていたので
この地に真言密教を広める道場を開くことにしたのだそうです。
三鈷杵というのはこんなもの↓
(画像は飛不動さんの「やさしい仏教入門」から)
そして、この松の葉は、通常2葉か5葉に分かれる葉が、
三鈷杵と同じく3葉に分かれています。
確かに今まで3葉に分かれた松の葉って見たことがないような・・・
珍しいのでしょうかね。
さらに歩いて行くとお堂がありました。
山王院。
西塔。
杉の林の中に大きな切株。
これだけでもパワーを感じます。