今年はいつまでも暑いと思っていたら、
おととい、まだツクツクボウシが鳴いているのを聞ききました。
ツクツクボウシは比較的秋の初めまで鳴くイメージはありますが、
9月も末になってまだ鳴いていたかなぁ?
たいがい9月の半ばには聞かれなくなっていたと思うのですが・・・
こういう虫の音などをいつ聞いたかなんてことも、
ちゃんと記録しておくと、あとあと参考になりますね。
今度からそうしようっと。
それにしても、
季節外れは言い過ぎとしても、
地上に出てくるのが遅いセミの鳴き声を聞くと考えてしまいます。
あのセミはパートナーにうまく巡り会えたかな~って。
セミは地下で7年くらい土の中で幼虫の姿ですごし、
地上に出てきて成虫となり、1週間程度で一生を終えます。
その間にパートナーを探し、次世代に命をつなごうとします。
それならパートナーと巡り会えるチャンスの多い時に
地上に出てくるのが最もよい戦略のような気がします。
まあ、だから夏の真っ盛りには
うるさいほどのセミの声が聞こえるのでしょう。
でも、もし全員が地上に出ている時に台風などがやってきて
身動きがとれなくてパートナーと出会うチャンスを逸してしまったら
セミの一族は全滅です。
そうならないために、
時期をずらして地上に出てくるセミがいるのかもしれません。
また、夏真っ盛りは、パートナーに巡り会うチャンスは増えますが、
ライバルもたくさん出てきます。
ネットでみかけた情報によると、
セミのオスとメスの比率は1:1で、
オスは複数回交尾することができるがメスは1回きりなんだとか。
だから、37%のオスゼミはパートナーと出会うことなく
一生を終えてしまうのだとか。
それなら、ライバルの少ない時期に地上に出てくるという
戦略をとるセミがいてもおかしくないかもしれません。
でも、満を持したつもりで地上に出てきたのに、
頑張って鳴いても、
「あれ~?誰もいない!」
なんて場合もあるんじゃないかな。
そう考えると、季節外れのセミの鳴き声は、
「おーい!僕のパートナー、どこかにいませんか~!」
と鳴いているのかもしれません。
なかなかセミも命がけです。
そんなことを考えながら季節外れのセミの声を聞いていたら、
おい!頑張れよ!
と、声をかけたくなるのでした。
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と、そんなことを考えながらネットを見てたら、
「セミは地上に出てきて1週間で死ぬ」というのは俗説で、
野外では1ヶ月くらいは生きるのだと書いてありました。
知りませんでした。
そうなると、上の話はちょっと変わってくるかもしれません。
初秋に鳴いているセミは、
夏の終わり頃に地上に出てきたもセミの中で、
強くて精力旺盛なヤツが初秋まで生き残っているのかもしれません。
それだったら、セミの鳴き声は、
「ほらほら!まだパートナーに出会えていないセミはおらぬか?」
とでも鳴いているのかもしれません。