本:「耳が聞こえにくい」は脳トレで治る!3

この本では、各論については、
聴くことに関する悩みのパターン別に具体的な方法が述べられています。
いくつかピックアップしてみます。

1)「人の言うことが聴き取れずイライラしてしまう」タイプ
何度も聞き返してしまう
その積み重ねがイライラとなり怒りっぽくなる
ほとんどの場合、相手の話をきちんと聴けていない、理解出来ない

解決のためのトレーニング:
・メモをとる=要点を押さえる訓練

・助詞や語尾、同音異義語と意味のボリューム感に注意する
ボリューム感というのは、言葉の重みとか意味づけみたいなもの
このタイプの人は人によって言葉の受け取り方が違うことに気づいていない
まずは、自分の使っている言葉が、
自分の意図通りに受け取られるとは限らないということをまずは自覚する
そうすると「誤解」を減らしていくことができる

・人混みの中で声を聞き分ける訓練
あえて周囲がうるさい状況で、複数の人の話を聴いてみる
誰が何を話しているのかと言う点を意識して聴く

・一人の話にじっくりと耳を傾けるのも訓練になる
このタイプの人は、
単純にコミュニケーション不足のことも多いのだとか
会話では主導権を握らなくてよい。内容の要点をつかむ
一人暮らしの人は電話をするだけでもよい

2)「人の話を集中して聴くことができない」タイプ
人の話を聴いているといつの間にか意識を別のところにそれてしまう
人の話に意識をがんばって向けようとすればするほど集中できない

これは視覚情報へのフォーカスに偏ってしまっているため
人の話に意識をフォーカスし続けられないのだと

解決のためのトレーニング:
・自分の足音を聞いてみる
雑音の中から自分の足音だけを聞こうとする
⇒聴覚系脳番地の集中力・注意力アップ
⇒できるようになったら、足音を聴きながら呼吸を数える

・歩きながら鼻歌を歌ってみる
=周囲の雑音の名から自分の声だけを聴こうとする
⇒音程を調節することから運動系脳番地も活性化

・マルチタスクを行う
意識を一つに集中しようとすると、
逆に脳に負担がかかってしまい疲れてしまい、意識にスキマが生じる
⇒集中力や注意力を向上させるためには、むしろ「意識を分散させる」

3)「周囲の物音や自分の声がよく聴こえない」というタイプ
ラジオやテレビの音量が大きい、よく聴き返す、
他人から声が大きいと注意さえれる
⇒老人性難聴の可能性

解決のためのトレーニング:
・音声を倍速で聴く
高い声も聴きとりにくいが、速い声も聴きとりにくい
1.5倍速程度まで。加齢性難聴の場合はあまり速すぎてもいけない
逆に0.75倍や0.5倍など遅く再生した音声を聴くのもよい

・自然音に耳をすます・・・ヒーリング効果もある
・楽器を演奏するのもよい
・雨音に耳を傾ける
いろいろな雨音を聴いて比較することで、
理解系脳番地や思考系脳番地のトレーニングにもなる

・電車通勤中に周囲の音に耳をすます
自然音にこだわらず、
日常の中にあるさまざまな音に意識を向ける
この時、音を一つの集合体として聴かない
一つ一つの音を認識しながら聴きわける

・頭の中で筆算をしてみる
筆算は黙読と同じ効果
⇒慣れてきたら他の脳番地も同時に刺激する(例:片足達で筆算)

その他
・漢字を声に出して書き順通りに書いてみる
・絵描き詩にチャレンジ
・書写してみる
・一人しりとりをしてみる
(ポイントは「縛り」をつくること)

・ピアノやギターに挑戦してみる
手を動かすことは脳全体に働きかける行為

・懐メロを聴いてみる
=その時代の記憶が思い出される

・カラオケのレパートリーを増やす

などなど

続きは明日