投げ食いは嘆げ悔い

先日、タピオカが気道異物になる危険があるので、
小さなお子様では特に注意を、とお話しました。
そこでもう一つ注意しておく必要がある気道異物のお話を。

「投げ食い」って知ってますか?
ピーナッツなどを空中に放り投げて
口でキャッチする、アレです。

アレを「投げ食い」と言うとは知らなかったのですが、
昔から遊びとしてはありました。

少し歳の人ならみんなご存じでしょうが、
サザエさんのエンディングが、
今はジャンケンポンですが昔は投げ食いでした。

あるいは、今ならYouTubeで
いくつもの投稿をみることができます。
最近はマシュマロでキャッチというのもありますね。

実は、あれも耳鼻咽喉科医から見ると
ものすごく怖い遊びなんです。

喉頭や気管、あるいは気管支に異物がつまると、
息ができなくなります。
特に小児の場合、気管が細いですから、
最悪死に至ります。

投げ食いは嘆げ悔い。
のどに詰まって苦しくなってから悔いても遅いです。

そういう配慮があったからかどうかわかりませんが、
(ネットをみると耳鼻咽喉科から指摘があったとか)
サザエさんのエンディングは
今のジャンケンポンに変わりました。

昨日も書きましたが、
念のため平時の時に、
気道異物の除去と救急蘇生法について
一度は目を通しておきましょう。

気道異物を疑った場合は、至急大きな病院へ。