本:その痛みやモヤモヤは「気象病」が原因だった2

さて、気象病かなと思ったらどうするか。

<天気予報に注意>
気象病による不快な症状をできるだけ抑えるには、
まずは気象の変化を事前にキャッチし、早めに対策を。

キーワードは「温帯低気圧」と「前線」
温帯低気圧
日本にやってくる普通の低気圧。前線を伴う。
前線
温かい空気と冷たい空気のぶつかる部分。
特に知っておきたいのは寒冷前線と温暖前線。
ドイツでの研究
寒冷前線通過⇒高血圧、狭心症、リウマチ、関節炎、ぜんそく、腹痛など↑
温暖前線通過⇒低血圧、血栓症、心臓不調、集中力不足、気分の落ち込み、頭痛など↑

<季節の変わり目に注意>
自律神経が乱れがち

★春
・3月や4月は着実に気温が上昇していく頃に急にがっくり気温が下がる日

★秋
・9月頃、着実に気温が下降していく頃に急に暑さが戻る日

・寒暖差が大きい日=最高気温と最低気温の差が10℃以上

・気温が逆行する日=朝から雨が降って、日中気温が下がっていくような日

・逆転層=地上の温度<上空の温度 (普通は地上>上空)
⇒対流が起らないため大気がよどむ
⇒濃い霧、光化学スモッグ
⇒ぜんそくの悪化

★台風
・急激な気圧の低下⇒頭痛、めまい、血圧変動、不整脈

・温度や湿度の変化⇒関節痛、神経痛、古傷の痛み

・持病のある人は、薬を調整したり、身体が冷えないようにする対策を

・うつ病や、不安神経症がでやすい
⇒台風が来るときは精神安定剤の服用など

・ぜんそくで救急搬送される患者さんは、
台風が行ってしまったあと、2,3日後に増える

★1日の気温差が少なすぎる時も注意
からだのリズムに合わない⇒自律神経の乱れ

<湿度の上昇>
梅雨時
特にひざ痛などの関節痛、腰痛、神経痛など
予防としては、春先から意識的に運動を心がける

もう1日続きます。