ちょっとした家庭の医学の耳鼻咽喉科編を
思いついたら書き記すことにしました。
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耳垢(みみあか)には大きく分けて2種類のものがあります。
かさかさの乾性耳垢(かんせいじこう)と
水飴の様な湿性耳垢(しっせいじこう)です。
日本人には乾性耳垢が多くみられます。
さて、耳のそうじ、
つまりは耳垢をどうすれば良いか、
これが実は中々難しい問題です。
耳掃除をし過ぎて痛みが出たり、汁が出てきて、
耳鼻咽喉科を受診して、
「耳の触り過ぎだ! 触ってはいかん!」
と叱られた人もいらっしゃるかもしれません。
あるいは逆に耳が詰まった感じがして耳鼻咽喉科を受診したら、
「耳垢で外耳道が塞がっている。こんなになるまで放っておいて!」
と、これまた叱られた人もいらっしゃるかもしれません。
そこで、耳垢が気になると耳鼻咽喉科を受診したら、
「耳垢くらいで受診するな!」
とこれまた叱られる人も、いたとかいないとか。
まあ、昔はそうした先生がいたという
うわさは聞いたことがありますが、
今時、そうしたことで叱る様な耳鼻咽喉科には
行かなくてもいいと思います。
では、実際のところどうすればいいの?
と困惑されている人もいらっしゃることでしょう。
実はこれ、結構難しい問題なんです。
確かに、触りすぎると外耳炎になるし、
触り方によっては耳垢を奥に押し込んじゃいます。
このためアメリカの耳鼻咽喉科頭頚部外科学会では、
「やってはいけない!」とガイドラインまで作っています。
でも、耳そうじはほとんどしないという人で、
耳垢で外耳道が詰まってしまってる人もいます。
赤ちゃんで熱が出て小児科さんから
耳の中が見えないので耳垢を取ってくださいと、
依頼を受けることは日常茶飯事。
実際のところは
ケースバイケースで対応して行かざるおえません。
というわけで、
耳そうじは耳鼻咽喉科でやってもらいましょう!
最後は耳鼻咽喉科受診促進キャンペーンでした。
・・・と、ここまで頑張って読んでくださった方は、
なんだ、つまらん!とお怒りのことでしょう。
それではちょっと申し訳ないので、
どうしても耳そうじをしたい人のためのアドバイスを。
ただし、あくまである程度のめやすで、
無理はしないというのが原則です。
次回に続きます。