昨日からの続きです。
番組の最後にそのトライアングルの音色が紹介されました。
シャリーーーン!
うーん!
確かに複雑に響き渡る音で余韻が凄い!
その音はどこか宗教的な感じさえしてきます。
確かにこれは、トライアングルの表面を
でこぼこにすることで共鳴がより複雑になって、
かなり高い周波数の倍音が出るようになったのだと思います。
以前、「音と文明」という本の紹介で、
倍音成分や高周波数の音は人間の精神に影響を与える
という話を書きました。
>本の紹介:音と文明
このトライアングルの音色も
密度の高い倍音成分を多く含んだものなんでしょうね。
ずっしりと身体に入ってきて、
長い時間聞いていると奇妙な感覚に陥りそうです。
これが「トランス」と呼ばれる状態なんでしょうね。
(トランス状態というのは、気分が落ち着いたり、
逆に高揚したりして気持ちがよい反面、
催眠などを掛けられやすくなると聞きますのでご注意を。)
先ほど、このトライアングルの音が「宗教的」と書きました。
もともと音、というか音楽は、
西欧では宗教音楽として教会で荘厳な音楽が流れ、
それを聞いた人びとが神を感じていたと聞きます。
(ま、そうした方法で教会や支配者層は
一般の人びとを支配しようとしていたとも聞きます。)
また、インドネシアの民族音楽のガムランなども、
もともと宗教的な儀式で奏でられたそうで、
これも時代によっては王室の特権のようなもの
だったのだと思います。
このトライアングルの音をテレビで聞いて、、
北山さんご自身が作られているホームページに
アクセスしてみました。
その中で、トライアングルが作られるまでの
経緯や現在の心境などが書かれています。
>北山トライアングル 誕生まで
北山さんの音を追求する姿勢は、
職人的でもあり、また、実に宗教的でもあります。
テレビでちょっと音を聞いただけでも
これだけ魅惑的なトライアングルの音色。
直に本物の音を聞いてみたいものです。