確かに、僕・・・多分、僕だけでなく多くの人が、
ながら作業をよくしていると思います。
受験勉強をしていた頃は、ラジオを聞きながら勉強していたし、
(今思えば、それをしなければもっと成績がよかったかも)
食事の時にはテレビを見ながら食事をしているし、
(それをせずに、嫁さんの話をもっと聴く方が(以下省略))
入浴の時にはお風呂にもスピーカーを持ち込んだりもします。
ま、お風呂でリラックスするのに音楽を聴くのは、
ある程度いいのかもしれませんが、
以前僕は、オーディオブックをダウンロードして、
実用書の本などを聴きながらお風呂に入っていました。
・・・ま、これは、
結局途中でうとうと居眠りしてしまうだけなのでやめましたが。
マルチタスクというのは一見、合理的な感じがしますが、
結局、意識が分散するだけで、
タスクの成果の合計は1を越えないのかもしれません。
ただ、マルチタスクは、現代人には必須の能力かもしれません。
しかし、現代人は実はまだそこまで脳が進化していない。
マルチタスクを使いこなすためには、
トレーニングをきちんと受ける必要があるのだと思います。
(そうしたカリキュラムがあるのかどうかはわかりませんが)
話がそれてしまいましたが、そういうわけで、
現代人はマインドワンダリングで脳が疲れている人が多い。
そこで、脳が疲れてきたら、「今、ここ」に集中して、
「セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク」と呼ばれる、
1点集中の時に活性化される脳のネットワークの方を
活性化させると良いのだそうです。
そして、それにもってこいなのが歩くことなのだと。
昔から、禅の世界では、
歩行禅とか経行(きんひん)と言った言葉があるように、
歩くことも禅のうちだと聞いたことがあります。
歩くときに足の裏の感触だけに集中するのだそうです。
そこまではどこかで聞いたり読んだりしたことがあったのですが、
どのように雑念を払っていくのかが分かりませんでした。
そしたら、書いていました。雑念を払うコツ。
ラベリングと言うそうなんですが、
こころの中に雑念が浮かんだら、「雑念、雑念」と
何回か唱えるだけなんだそうです。
ええ?それだけ?
この本にはこうした歩く瞑想について、
基本編と応用編とに分けて書いてあります。
基本編は足の裏の感覚にひたすら集中するのに対して、
応用編は呼吸に集中するそうです。
そして、頑張って歩いていると、
集中瞑想から洞察瞑想というのに変わっていけるのだと。
つまり集中しているのに
周囲の音などがよく耳に入ってくる様な状態になるそうです。
なかなかこの辺になってくると難しくなります。
あと少し、明日に続きます。