本:悩みの9割は歩けば消える2

確かに、僕・・・多分、僕だけでなく多くの人が、
ながら作業をよくしていると思います。

受験勉強をしていた頃は、ラジオを聞きながら勉強していたし、
(今思えば、それをしなければもっと成績がよかったかも)
食事の時にはテレビを見ながら食事をしているし、
(それをせずに、嫁さんの話をもっと聴く方が(以下省略))
入浴の時にはお風呂にもスピーカーを持ち込んだりもします。

ま、お風呂でリラックスするのに音楽を聴くのは、
ある程度いいのかもしれませんが、
以前僕は、オーディオブックをダウンロードして、
実用書の本などを聴きながらお風呂に入っていました。
・・・ま、これは、
結局途中でうとうと居眠りしてしまうだけなのでやめましたが。

マルチタスクというのは一見、合理的な感じがしますが、
結局、意識が分散するだけで、
タスクの成果の合計は1を越えないのかもしれません。

ただ、マルチタスクは、現代人には必須の能力かもしれません。
しかし、現代人は実はまだそこまで脳が進化していない。
マルチタスクを使いこなすためには、
トレーニングをきちんと受ける必要があるのだと思います。
(そうしたカリキュラムがあるのかどうかはわかりませんが)

話がそれてしまいましたが、そういうわけで、
現代人はマインドワンダリングで脳が疲れている人が多い。
そこで、脳が疲れてきたら、「今、ここ」に集中して、
「セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク」と呼ばれる、
1点集中の時に活性化される脳のネットワークの方を
活性化させると良いのだそうです。
そして、それにもってこいなのが歩くことなのだと。

昔から、禅の世界では、
歩行禅とか経行(きんひん)と言った言葉があるように、
歩くことも禅のうちだと聞いたことがあります。
歩くときに足の裏の感触だけに集中するのだそうです。

そこまではどこかで聞いたり読んだりしたことがあったのですが、
どのように雑念を払っていくのかが分かりませんでした。
そしたら、書いていました。雑念を払うコツ。
ラベリングと言うそうなんですが、
こころの中に雑念が浮かんだら、「雑念、雑念」と
何回か唱えるだけなんだそうです。
ええ?それだけ?

この本にはこうした歩く瞑想について、
基本編と応用編とに分けて書いてあります。
基本編は足の裏の感覚にひたすら集中するのに対して、
応用編は呼吸に集中するそうです。

そして、頑張って歩いていると、
集中瞑想から洞察瞑想というのに変わっていけるのだと。
つまり集中しているのに
周囲の音などがよく耳に入ってくる様な状態になるそうです。
なかなかこの辺になってくると難しくなります。

あと少し、明日に続きます。