東洋医学によるセルフケア(冬)2

昨日からの続き。

<冬に多いトラブル・・・腰痛・膝痛・五十肩>
冷えると筋肉のこわばりから色々なところが痛みます。
ただし、イタイからと言ってその部分だけが問題ではないのだと。
膝が痛い場合は実は腰が悪いことも。
いずれにしても、痛い場合はあまり無理に動かさないこと。

<冬に行うセルフケア>
1)乾布摩擦
冬は一番風邪をひきやすい。風邪の侵入経路は皮膚。
皮膚表面での守りが強い人は風邪をひきにくい。
毎朝5分程度、乾いたタオルで
左右の肩甲骨の間を上から下にこするとよいそうです。
(・・・って、自分一人ではできませんね)
この際、力強くこする必要なし。
しばらくすると肌がほんのり赤くなってくるそうです。
慢性的に喘息や咳をしている人は呼吸も楽に。

2)体の芯を温める冬野菜の摂取
白菜、ほうれん草、小松菜、ゆり根、
ねぎ、かぶ、大根、にら、みず菜など。
芋類も、胃腸の働きをよくし、消化吸収がスムーズになり、
気血を多く賛成することができ、体も温かくなる。

3)冬の衣服のポイント
・首回り・・・頸椎の回りから下は呼吸器に関するツボが多い
このあたりを隠すだけでも風邪をひきにくくなる
・下半身・・・冷えは足首から入るそうです

4)腰痛など痛みがあるときの入浴
痛みがある時の入浴は、
症状がとれる時もあれば悪化する時もあるので注意が必要。
これは、筋肉のこわばりやこりによる痛みであれば、
入浴で筋肉がほぐれてよくなるが、
体が温まったあとに急激に体を冷やしてしまうと逆効果。
冷えが汗腺から侵入しやすかったりする。
(西洋医学的には、
炎症による痛みの時は入浴は控えた方がよいと思います)
激しい痛みの時は入浴は不可。

5)冬はしっかりからだを休める時期
冬のスポーツは東洋医学的にはオススメしない様です。
ほどほどに。

6)カイロを上手に使う
・腰から下に貼る・・・冷えは下から
・肩から上には貼らない・・・のぼせてよけいに肩が凝ったりする
胸の裏側も動悸がしたりすることがあるので注意

7)頭寒足熱
エアコンや温風ヒーターは上ばかり暖まるのでのぼせやすい。
コタツ、ホットカーペット、床暖房の方がよい

8)冷え症に効くツボ
・三陰交

さて、4季にわたって『東洋医学の春夏秋冬』という本から、
いろいろな季節の注意点を抜粋してきましたが、
他にも
・健康グッズの判断基準
・サプリメントの選び方
・湿布など市販の物のじょうずな使い方
・からだのつくり方
・運動について
・女性の不調
・精神の不調
・はりやお灸の取り入れ方
・小児はりについて
・漢方をじょうずに服用する方法
・老後に活かす東洋医学
など、たくさんのセルフケアについて詳しく書かれています。