『映画を見る眼』 小栗康平, NHK出版
この話をブログにアップする頃には
すでに終わっているのですが、
映画監督の小栗康平さんと、
写真家の鬼海弘雄さんの
トークショーにいくことになりました。
小栗康平監督の名前は以前から知っていましたが、
実は、恥ずかしながら、
どの映画も見たことがありませんでした。
最近の映画では、画家藤田嗣治について描いた、
「FOUJITA」が話題になっていて、
これは面白そうだなと思っていたのですが、
結局見そびれてしまいました。
まあ、トークショーにいくのなら、
小栗さんの作品をせめて一つぐらい見ておかなくちゃと、
ネットやレンタルビデオなどいろいろと探したのですが、
探し方が悪いのかうまく見つかりません。
そこで、せめて小栗さんが書かれた本を
読んでおくことにしました。
読み出してすぐさま・・・む、むずかしい!
最近、精神的に余裕がないのか、
あまり映画をみていません。
10年くらい前は、結構映画館にも行って
いろいろな映画をみていたのですが。
それでも、なんとなく、
ぼーーっと、見てていたんだなということが、
この本を読んで初めてわかりました
。
映画一つ、作るのにも、
ワンカットずつ、すごく考えて作り込まれているのだな
ということが今頃になって知りました。
この本の中で、小栗さんは、
学校の授業で、図工や音楽の授業時間があるように、
映画の授業を芸術系の独立した時間として
持ちたい気持ちがあると書かれています。
実際にフランスでは、
「文化としての映画」という考え方が徹底していて、
映画についての学習は必修になっているそうです。
すごいですね。
まあしかし、
音楽が楽しいものなのに授業は苦痛だった
というような話はよく聞く話で、
そうなっても困ります。今のところは、
興味のある人が独学で映画論を学ぶというのも、
ある程度仕方がないのかもしれません。
それにしても、映画を見る時に、
単にストーリーを追うとか、
俳優の演技や台詞を味わうだけでなく、
カメラワークの意味を考えるとか、
作家によって異なる撮影の形式
(小説でいう文体のようなもの)を
考えたり味わうというのは、
あまり考えたことがありませんでした。
長くなってきたので続きはあす。