『ライフ ヒーリング』ルイーズ・L・ヘイ 著, LHTプロジェクト 訳
この本については、
身体とココロの関係が直接的に書かれた
各論から先にお話してきました。
中々にわかには信じがたい内容もありました。
しかし、それでもこの本が全世界で3,500万部も売れたのは、
実は総論にあるのではと、僕は思います。
総論では、筆者の人生観が語られてます。
いくつかそれを書き出してみます。
>人生は、自分について考えていたことが現実になります。私自身を含めて誰もが、良くも悪くも自分の全人生に100%責任を持っています。人生について考えることは、未来を創造することです。(p.17)
>宇宙は私たちが選んだ考えを全面的にバックアップする
>別の言い方をすれば、私たちが信じさえすれば潜在意識は何でも受け入れる、となります。自分自身や人生に対して抱いている信念が現実になりますよ、ということです。(p.18)
>恨み、批判、罪悪感、恐れ、この4つが、身体や人生に大きな問題を引き起こします。(中略)何が起ろうとも、「外界」は、私たちが内側で考えていることを映し出す鏡にすぎません。(p.25)
>身体の調子が悪い、人間関係がうまくいかない、お金に縁がない、人生がうまくいかない
相談者は自分の悩みが何であるかわかっているつもりなのでしょうが、私からみると、こうした愚痴は内面の思考パターンが外側に影響を及ぼしているにすぎません。この思考パターンのさらに奥には、その人の本質パターンが存在しますが、それこそが外側にあらわれる作用の大元なのです。(中略)内面の思考や言葉が未来の経験になります。(p.35)
>いわゆる「病気」というものは、私たち自身でつくっています。身体も私たちの人生と同様に、ココロのなかで考えたり信じたりしていることを映し出す鏡です。(p.205)
>長いあいだ同じ考え方や話し方をしていると、体の動きや姿勢、体調に影響を及ぼします。(p.205)
筆者の基本的な考え方は、このように自分の考えたことが、
自分の人生に、あるいは自分の身体に反映されるというものです。
こうした考え方をもとに、病気についてだけでなく、
人間関係、仕事、成功、豊かさなどについても
筆者は一つ一つ詳しく書いています。
まあ、病気については、
遺伝的なものなどは本人がどんなにポジティブに考えても、
発症するときは発症しそうですし、
偶発的に降りかかる事故まで自分の思考パターンのせいだとするのは、
ちょっと酷なような気がします。
ただ、この本がなぜ3,500万部も売れたのか・・・
それは最後の章を読むことでわかりました。
最後の章には、
筆者のこの本を書くまでの生い立ちが赤裸々に書かれています。
その人生が、まあ、山あり谷あり、波瀾万丈です。
それも特に人生の前半はひどいものです。
それが尾をひいて、がんにもなってしまいます。
しかし、ちょうどその頃、
思考パターンが人生を変えるということを学び始めていたため、
すぐにそれを徹底的に実践し、
最終的には手術もせずにがんを退治してしまうのです。
”あるがままの自分を認め、受け入れ、愛することができてはじめて、人生の何もかもがうまく行き始める。 ”
そうした彼女の言葉だからこそ、
説得力があるのだと思います。