最近、”なぜ病気になるのか”ということに、
ちょっと興味をもっています。
まあ、病気が生じるメカニズムについては、感染症であれば、
ウイルスや細菌が身体に侵入することで生じるとか、
がんであれば、体内の遺伝子にエラーが起って、
細胞増殖の制御がうまくいかなくなるからだとか、
そういったことは既に多くの研究者の努力によってわかってきています。
(もちろん、まだまだ分からないこともたくさんあるわけですが)
ただ、中耳炎一つとっても、
風邪を引いたらすぐになる子もいれば、
どんなに鼻水を垂らしていても全くならない子もいます。
あるいは、病気をひきおこす下地としては、
生活習慣のひずみやストレスが大きな要因ですが、
同じ様なストレスを受けても、
突発性難聴になる人もいれば、胃潰瘍になる人もいます。
あるいはIBS(過敏性腸症候群)になる人もいます。
これはどうしてなんでしょう?
この違いは何でしょう?
まあ、遺伝的な素因だとか、たまたまなんだと
言ってしまえばそれまでなんですが。
あるいは、がんについても、
今や国民の2人に1人はがんにかかると言われていますが、
どのがんになるかは、人それぞれ。
もちろん、タバコと肺がんや喉頭がんの様に、
因果関係の強いものもありますが、
そうでない場合もあるのではないかと思います。
そうした場合、なぜその病気になったのか?
そもそもなぜがんになるのか?
あるいは、これは前にこのブログでもちょっと触れましたが、
http://www.itaya.or.jp/?p=3409
突発性難聴やメニエール病、あるいは顔面神経麻痺、
もっと言えば急性中耳炎だって、
なぜその人は右(あるいは左)を患ったのか?
そんなこともちょっと気になるところです。
まあ、それを知ったところで、
直接的な治療方法は変わりがないのですが、
病気が何度も繰り返されたり治りにくい場合、
治療に何かヒントになるような気がしています。
もちろん、先に書いたように、その誘因としては、
生活習慣のひずみは大きな要因だと思います。
ただ、その上にもう一つ考えていたのが、
ココロの問題が病気として現れること。
生活習慣のひずみももとをたどれば、
潜在意識にココロの問題が入り込んでいるからかもしれません。
ココロの問題が病気とつながる場合には、
2つの場合があると思います。
1つは心因性の病気:
症状はとても苦しいのに、検査をしても何も異常がない様な場合。
あるいは自覚的な検査では異常がでても、
他覚的な検査では異常がでない場合。
もちろん、検査にうまくひかかってこない、
あるいは現在のところうまく検出することのできる検査がない、
・・・たとえば、無難聴性耳鳴の何割かはこれだと思います・・・
という場合もあるかもしれません。
だから検査で異常がないからと言って、
なんでもかんでも心因性に放り込んでしまってはいけませんが、
まあ、今のところ、
色々な検査を何回やっても異常がない場合、
こうしたものは心因性と言われます。
その名の通り、ココロが脳の中で症状を作る疾患群です。
もう一つ、ココロと関連のあるのが心身症:
検査などではっきりと病気があることはわかっていますが、
その発症にココロが関与している場合。
ただ、心身症の場合には、ココロの関与する割合は、
疾患によっても個人個人によっても、千差万別だと思います。
たとえば、メニエール病や低音障害型感音難聴、
あるいは耳管開放症などは、すべてとは言いませんが、
比較的心理的なストレスなどが
関連している人が多い様な気がします。
そんなことを考えていた時にであったのが、この本。
『ライフ ヒーリング』ルイーズ・L・ヘイ 著, LHTプロジェクト 訳
前振りだけで長くなってしまいました。
続きは次回。