以前、『「低気圧頭痛」は治せる!』という本について書きました。
これに近いお話。
『低気圧女子の処方せん』 小越久美 著, 小林弘幸 監修
著者は、気象予報士であり、
自らも低気圧で調子がわるくなる低気圧女子だそうです。
そして、監修として自律神経では超有名な小林先生。
この本が他の自律神経本とちょっと違うのは、
気象予報士らしく、天気図を示して、
”こういう天気予報図の時は気をつけて!”と書いてあるところ。
ま、理系でない方は天気図見るのはちょっと・・・
という方にも、
キーワードで注意点を示してあります。たとえば、
<春>
・春一番:「明日は春一番が吹くでしょう」という声が聞かれたら
⇒春一番が吹くと急激に気温が上がり、
体に熱がこもりやすく、眠気やだるさがを感じやすくなる。
通り過ぎると気温が急低下し、
生理痛、腰痛、肩こり、古傷が痛むなど”痛い系”の不調
⇒脱ぎ着しやすい服装で暑さ寒さに備え、保湿ケアをしっかりと
・爆弾低気圧:「急速に発達する低気圧」と天気予報で言ったら、
⇒急速な気圧変化と通り過ぎたあとの急速な気温低下
⇒痛い系の不調と冷えからくる血行不良に注意
・菜種梅雨:菜の花や桜が開花するころの梅雨のような天気
⇒花粉症、痛い系、精神的不安定などに注意
⇒ストールやカーディガンなど1枚羽織るものを持って出かける、
足下を冷やさない工夫を
<梅雨>
・梅雨入りの発表:
⇒梅雨の晴れ間と雨の寒暖差、
日照不足による気分の落ち込みに注意
・梅雨前線:他の気象時よりも長く続くことも注意
⇒雨の日が続きやる気が起きず、
動きたくない気持ちはわかるが、
家に閉じこもっているのは逆効果
⇒この時期はしっかり汗をかいて、
夏の暑さに耐えられる体をつくっておくことが肝心
<夏>
・梅雨明け:これは3つのパターンあり
1)前線北上パターン・・・安定した夏空と厳しい暑さ
⇒低気圧女子の体調は安定傾向だが、
猛烈な暑さが頻発し、寝苦しい夜に注意
2)前線消滅パターン・・・
しっかり高気圧に覆われないため湿気が多く、
もやっとした夏空。上空に寒気が流れ込むと雷雨
⇒梅雨の不調をひきずり、
毎日のように起る雷雨で自律神経が安定しない
3)梅雨明けなしパターン・・・冷夏になったり、
集中豪雨が起きたり、不順な天気に見舞われやすい
⇒日照不足や雨が続き、
低気圧女子にとっては長い不調のトンネルが何ヶ月も続く
・ゲリラ豪雨:天気予報で晴れマーク一つなのに雷雨注意報。
気象予報士が「今日は、大気の状態が不安定です」といった日
⇒3つのサイン:「急に空が暗くなる」「雷鳴」「冷たい空気」に気をつけて
<秋>
・台風:気圧の変化が大きく、頭痛や肩こりなど痛み系↑
・秋雨前線:梅雨と同じ様な症状+季節性感情障害
⇒ズルズルと冬まで引きずる人も
⇒朝起きたら、歩き回って、交感神経を上げるとよい
・放射冷却:日中と夜の寒暖差大
⇒ぜんそく発作は秋の晴れた日に起りやすい
⇒帰宅が遅くなる時は、
カーディガンやストールをバッグに入れて出かけましょう。
<冬>
・二つ玉低気圧:日本全国、どこにいても悪天候。
南北の温度差が大きく低気圧が発達しやすい
⇒気圧の低下と雨風による冷えで痛み系↑
⇒発声から通り過ぎる1~2日間、寝不足などに注意して、
いつもより規則正しい生活を心がけましょう。
・冬将軍:西高東低の気圧配置
⇒冬将軍の声が聞こえだした頃から、
風邪やインフルエンザが流行り出します。
⇒寒さで身を縮めていると血液も滞りがち。
意識してストレッチなどを取り入れましょう。
・南岸低気圧:本州の南側を通過する低気圧
⇒朝の冷え込みは弱いものの、雨が降り出したあと、
どんどん気温が下がり、雪に変わって積もり出すころには氷点下。
大都市圏にも雪を降らせる。
⇒油断してでかけると、雪で交通が麻痺し、
渋滞したバスやダイヤの乱れた電車を待っているうちに
体が芯から冷え切ってしまう。
<脱☆低気圧女子>
<セルフチェック>
・気象病の予防に最も役に立つのが自己分析=セルフチェック
・大切なのは針が振り切れる前に対処すること
⇒気象条件で交感神経が働いとしても、
メーターの針が振り切れる前に
副交感神経がバランスをとってくれれば体の不調は減る。
巻末にはセルフチェック表が用意されています。
<腸活>
・自律神経の総合力を高いレベルでキープするには、腸の働きをよくする。
・自律神経のバランスが乱れたり、
総合力が落ちている人の腸はむくんだ状態の「むくみ腸」であることが多い。
・腸内環境をよくするためには、食物繊維と乳酸菌
<天気で行動を変える>
・くもりや雨の日:副交感神経が強く働き、やる気が起らずボー
⇒あえて早起き。雨の日こそ動く!
・晴れの日:交感神経↑
⇒ゆっくり行動
<その他>
その他にもちょっとした注意点についても
細かく書かれています。