第4講義 「認知症を生きるということ」
講師はあさひが丘ホスピタル、藤田j保健衛生大学 柴山漠人先生
>認知症とは?
生後発達したその人の知的水準から著しい低下により激変した精神状態
1)記憶障害(物忘れ)
2)抽象思考障害
3)判断の障害
4)大脳皮質機能障害(失語、失行、失認)
5)人格(性格)変化
6)その他(見当識・計算・感情・行動・注意の障害)
⇒その結果、職業・社会生活・対人関係など支障
>認知症の原因
・アルツハイマー病 約68%
・血管性認知症 約20%
・その他:レビー小体病、前頭側頭型認知症・・など
・本当の認知症ではない仮性認知症・・・うつ病など
・治る可能性のある認知症様の病気
⇒甲状腺機能低下症、Vit.B12欠乏症など
>早期発見が大切
まず、本人や家族が気づくことが大切
・少し前に言ったことを忘れて、また聞く
・慣れた仕事(例:得意な料理など)がやり遂げられない
・抽象思考に支障がある
・集中できなくなる
・身だしなみや他人への礼節に支障
・スーパーで会計の時に大きなお金でばかり支払う
・わけのわからないことを怒る
・家電失行
・外出して迷う
・おき忘れ
・自信をなくし家族やつきそいに依存する
>認知症予防10ヶ条
1)野菜、果物、魚を食べましょう・・・お肉も大事
2)運動を週3回はやりましょう・・・30分以上
3)新聞、雑誌、本を読みましょう・・・声を出して読むのもgood
4)日記などを書きましょう・・・写経、俳句、川柳も
5)おしゃべりをしましょう・・・社交も脳の活性化
6)趣味を持ちましょう・・・仕事以外の仲間と一緒に
7)料理を楽しくやりましょう・・・新しいメニューに挑戦!
8)お酒はほどほどに、タバコはやめましょう・・・ビール1本程度
9)塩分は控えめにしましょう・・・1日6gを目安に
10)恋をしましょう(異性を意識しましょう)・・・一番の脳全体への刺激