無意識との対話の話が途中になっていました。
著者、町田宗鳳さんは、心は5層構造になっていると言われます。
1)自我意識(狭義のこころ)
2)潜在意識(情念の意識)
3)個人無意識(運命の意識)
4)普遍無意識(闇の意識)
5)光の意識
そして、各意識の層の間には厚い壁があり、
それも下に降りていくほど分厚く固くなっていくのだと。
昔から宗教家が修行をしたのは、
この壁を突き破りたいがためなのだと。
しかし、本当にこの壁を破ることができる人は少ないのだと。
でも、この無意識の壁を破り、
無意識と対話をして自分を広げていくことが、
21世紀を生きる我々には必要なのではないかと言われます。
それにしても、生半可な修行では
意識下の世界を降りて行くことができないとは・・・
僕には到底無理だなぁ・・・
そう思っていたら、
この本の後半の部分に意外な話が書いてありました。
無意識にアクセスする方法の一つとしては、
従来から、夢分析や箱庭療法などはありました。
ただ、それはあくまで自らの無意識のごく一部の情報を
入手する方法なのだそうです。
それに対して、意外と注目されていないけれど
有効なのが「声」なのだそうです。
顔に人相があるように声には「声相」があるらしい。
声にはいろいろな情報がつまっていて、
聴く人が聴けば発した人の年齢、体型、体調、
さらには性格や生育歴までおよそわかってしまうのだとか。
そして、そうした声のうち、
誰もが本当は「本物の声(オーセンティック・ヴォイス)」
と呼ばれる声をもっていて、それを手に入れることで、
心身ともに変化がおき、それこそ人生が変わるのだそうです。
このことは、「声のソムリエ」と呼ばれる
山崎広子さんという方の著書に書いてあります。
僕も、今それを取り寄せて読んでいます。
そのことはまた、後日取り上げてみたいと思います。
本物の声については別の機会で考察するとして、
確かに「声」というのは、
ほとんどどんな宗教でも重要な役割をしています。
キリスト教系の賛美歌、仏教での読経、神道での祝詞しかり。
その他の宗教でも大半の祈りは発声を伴います。
こうした発声を繰り返し繰り返し行っていると、
意識の干渉が入らなくなり、人は心地よい状態が生じてきます。
これを意識変容(トランス)状態といいます。
しこういう時に人は無意識にアクセスしやすくなるのだそうです。
続きは明日。