本:無意識との対話3

我々が無意識と対話するにはどうすればよいか。

筆者は各意識の層の間にある壁を突き崩すことだといいます。
そして、この壁を破ることができれば、
人生は大きく広がっていくのだそうです。

では具体的にどうすればよいのか。

まず、自我意識と潜在意識の間にある「第一の壁」。
この壁を破ると、理屈くさくてプライドばかりだった人が、
感性豊かになり、人への思いやりを持ち始めるだろうといいます。

この第一の壁を破る方法。
それは、自分とは異なる強い個性を持つ人との出会いや、
異文化に触れる旅などを体験すること。
昔から言われている「かわいい子には旅をさせよ」というのはこれ。
また、「他人の飯を食う」こともいい体験なんだそうです。

潜在意識と個人無意識の間にある「第二の壁」、
これを破ると、人生に劇的ともいえる
大きな変化をもたらすのだそうです。
ただ、この壁を破るのは簡単ではないと。

それでも、真剣に一つのことを徹底的に追求しているうちに、
この壁は破れることがあるのだそうです。
武道家や、アスリート、あるいは一つの技術にうちこむ職人、
こうした方の中には深い考えをもつ人が多く、
こういう人は単純作業を反復しているうちに、
「第二の壁」に穴があいてしまうのではないかとのことです。

次に個人無意識と普遍無意識の間の「第三の壁」。
これはさらに鉄壁で、これが破れるのは、
強い意志を持った非凡な英雄だと筆者はいいます。

そして最後の壁、
普遍無意識と光の意識のあいだにある「第四の壁」。
これは岩盤の様に固く、破るのはさらに至難の業らしい。
この第四の壁を破るために、
古今東西の宗教家たちが難行苦行で、
これを打ち破らんとチャレンジしてきたのだろうと。

実際、現在でも厳しい修行が必要な宗教はたくさんあります。
著者自身、そうした修行を経験されていますが、
その筆者自身、この第四の壁を打ち破るのは、
なかなか難しいと言われます。

第四の壁はとても無理でしょうが、
せめて一つ二つ下の階まで降りてみたいものですが、
ま、俗世に溺れる僕には縁のないことかなぁ・・・

そう思っていたら、この本の後半に
そんな僕にも希望が持てる話が書いてありました。

続きは次回
2018/3/8 本:無意識との対話4に続きます)