我々が無意識と対話するにはどうすればよいか。
筆者は各意識の層の間にある壁を突き崩すことだといいます。
そして、この壁を破ることができれば、
人生は大きく広がっていくのだそうです。
では具体的にどうすればよいのか。
まず、自我意識と潜在意識の間にある「第一の壁」。
この壁を破ると、理屈くさくてプライドばかりだった人が、
感性豊かになり、人への思いやりを持ち始めるだろうといいます。
この第一の壁を破る方法。
それは、自分とは異なる強い個性を持つ人との出会いや、
異文化に触れる旅などを体験すること。
昔から言われている「かわいい子には旅をさせよ」というのはこれ。
また、「他人の飯を食う」こともいい体験なんだそうです。
潜在意識と個人無意識の間にある「第二の壁」、
これを破ると、人生に劇的ともいえる
大きな変化をもたらすのだそうです。
ただ、この壁を破るのは簡単ではないと。
それでも、真剣に一つのことを徹底的に追求しているうちに、
この壁は破れることがあるのだそうです。
武道家や、アスリート、あるいは一つの技術にうちこむ職人、
こうした方の中には深い考えをもつ人が多く、
こういう人は単純作業を反復しているうちに、
「第二の壁」に穴があいてしまうのではないかとのことです。
次に個人無意識と普遍無意識の間の「第三の壁」。
これはさらに鉄壁で、これが破れるのは、
強い意志を持った非凡な英雄だと筆者はいいます。
そして最後の壁、
普遍無意識と光の意識のあいだにある「第四の壁」。
これは岩盤の様に固く、破るのはさらに至難の業らしい。
この第四の壁を破るために、
古今東西の宗教家たちが難行苦行で、
これを打ち破らんとチャレンジしてきたのだろうと。
実際、現在でも厳しい修行が必要な宗教はたくさんあります。
著者自身、そうした修行を経験されていますが、
その筆者自身、この第四の壁を打ち破るのは、
なかなか難しいと言われます。
第四の壁はとても無理でしょうが、
せめて一つ二つ下の階まで降りてみたいものですが、
ま、俗世に溺れる僕には縁のないことかなぁ・・・
そう思っていたら、この本の後半に
そんな僕にも希望が持てる話が書いてありました。
続きは次回
(2018/3/8 本:無意識との対話4に続きます)