東洋医学によるセルフケア(春)1

以前読んだ本なんですが、
これから花粉症がやってくるこの季節、
参考になることが書いてあります。
出典:『東洋医学の春夏秋冬 セルフケアで身体を整える』大上勝行,三樹書房
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<東洋医学の春のとらえ方>shunkashuto
春は草木が芽吹く季節で、万物が生じる時期。
冬の間守ってきた古いものを、

春になって発散して新しくしていく時期。
春のなると「陽気」が盛んになり、
植物も芽を出し、虫も動き始める。

人の身体も同じように、
自然界の動きに応じて陽気が増え活動的になっていく。
ただ春は「陽気」が強くなり始める時期ではあるが、
まだ充分ではない。

「陰」が旺盛な冬を越え、ようやく「陽」が芽生えてきたところ。
陽気は外に向かって出て行こうとするが、
発散する力が充分でないと、
発散しきれない陽気は身体のあちこちで滞る。

滞った陽気はその部位を無用に温め熱症状を引き起こす。
その結果、のぼせやほてりといった症状が出やすくなる。
春に生じる様々な症状は、冬の過ごし方による

冬に激しい労働や、冷たいものを飲むなど、
陽気を損なうような不摂生をしていると、
春になって陽気をしっかりコントロールできず、
不快な
症状が出やすくなる。 

<春に多いトラブル・・・花粉症>
春になって、陽気が発散できずに鼻周囲にたまった状態。
上に陽気が多いということは、下に陰気が多いということ。
つまり、下半身を冷やさないようにする。

暴飲暴食は胃に負担がかかり、陽気を発散できなくなる。
その他、胃に負担がかかるものとして、
生野菜、乳製品、脂濃いものは食べない、
冷たいものは飲まないことが大切。

<春の多いトラブル・・・春の風邪>
特に暖冬の後の春の風邪はしつこく長引きやすい。

<春の多いトラブル・・・自律神経失調症>
春のふわふわ陽気は、上に上って心臓や頭にとどまることが多い。
そうすると興奮状態、つまり交感神経優位に火をそそぐことになる。
不眠、情緒不安定、イライラ、ドキドキ、発汗、呼吸困難など。
対処法は睡眠。
身体のスイッチをオフになるように持って行く。

<春に多いトラブル・・・めまい>
本来なら身体中を回らなければいけない陽気が
頭の方にばかり集まるため、
頭がクラクラして目が回る。
陽気が上ると頭でっかちのようなもので、
足下は陽気が少ないため支えられずふらふらする。

対処は、早寝早起きでリズムを整えたり、
有酸素運動を行う。
足下を冷やすことは、のぼせを助長する。
腰から下、足下を冷やさない。

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確かに、春先は花粉症もありますし、
めまいも多い季節です。
冬に無理をしないとか、
身体を冷やさない、
特に冷たいものを食べないというのは、
当然のことかもしれません。

でも、その当然のことが中々出来ないんですよね。