『「あ」は「い」より大きい!? 音象徴で学ぶ音声学入門』 川原繁人, ひつじ書房
音声学というのも、「声」を扱うことから、
多少耳鼻咽喉科と関連があります。
その昔滋賀医科大学耳鼻咽喉科の2代目の教授、
北嶋先生は音声を専門とされていました。
ですので、そのお弟子さんは、
のどに針を刺して、声を出した時に、
声帯の下の気圧がどうなるのかといったことを
頑張って研究されていました。
ま、そんなわけで、この本を本屋さんで見つけた時に、
ちょっと興味がわいたので買って読んでみました。
・怪獣のゴジラはなぜ『ゴジラ』と名付けられたのか?
ゴジラでなくて『コシラ』だったらどんなイメージになる?
・アニメの『ガンダム』はなぜ『カンタム』でなくて『ガンダム』なのか?
・秋葉原のメイド喫茶で、
「サタカ」という名前と「ワマナ」という名前のメイドさんがいたとしたら、
どちらが萌えタイプで、どちらがクールなツンタイプだと思うか?
・表題の問題:「あ」という音と「い」という音を聞いたとき
どちらが大きく感じるか?
・ライオンの鳴き声はなぜ「ガオー!」なのか?
・怒る時にはなぜ「こらー!」と怒るのか?
・なぜ笑顔は「イ」の口のなるのか?
・なぜ母親はママで父親はパパなのか?
・疑問文はなぜ語尾が上がることが多いのか?
まあ、ざっと拾い集めても、
こうしたちょっと面白そうなクエスチョンを、
音声学的に、しかもやさしく解説してあります
(さらに、興味のある人に対しての専門的な解説もついています)。
続きは次回