今回の一番のみどころは、
↑(ボストン美術館の至宝展より)
ファン・ゴッホの傑作、『ルーラン夫妻の肖像画』だそうです。
夫のジョゼフを描いた後、
奥さんのオーギュスティーヌを描いたそうですが、
描き方が大分変わってる。
どうやら、この2作の間に、
ゴッホはゴーギャンとの共同生活を行い、その後それが破綻すると、
自ら耳を切って入院していたらしい。
そんなわけで、この2作の間には、
ゴッホ自身の精神的な変貌が影響しているそうなんです。
そして第5章はアメリカ美術。
ほとんどアメリカの画家の作品というのは知りません。
でも、ジョン・シンガー・サージェント
『フィスク・ウォレン夫人と娘レイチェル』
や、
トマス・エイキンズ の『クイナ猟への出発』
フィッツ・ヘンリー・レーン『《ニューヨーク港』
などは印象が強かったです。
第6章は版画と写真。
これが意外に・・・なんて言うのはおこがましいのですが、
全く知らなかったもので、
実際に観てみたら良かったのでした。
特に、アンセル・アダムスの写真
は、最近写真にちょっとはまってる僕には、
すごく参考になりました。
第7章は現代美術。
現代美術はとかくわかりにくいと思われがちですが、
解説を読んだり、音声ガイドで聞いたりするとなるほどと思います。
アンディ・ウォーホル の『ジャッキー』
は、
見たときには何のことかさっぱりわかりませんでしたが、
ケネディ大統領が暗殺されたあとの大統領夫人の写真で、
その悲しみ自体が、消費されていく対象であることを、
鋭く示したものだと知って、何となく分かりました。
こちらは、日本の現代作家、村上隆氏の絵。
村上 隆さんについては、
以前五百羅漢図展を見に行ったことがあったので、
何となくなじみがありました。
http://www.itaya.or.jp/?p=1164
ボストン美術館にも所蔵されていたのですね。