ボストン美術館の至宝展@神戸市立博物館1

先日の日曜日、神戸市立博物館で開催されているボストン美術館展に行ってきました。

神戸市立博物館企画展のHP:
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/tokuten/2017_3boston.html
ボストン美術館の至宝展:http://boston2017-18.jp/

巷ではセンター試験。
いつもセンター試験の時って天気が荒れますね。
僕が共通一次試験を受けた時も小雪が舞っていたのを覚えています。
それでもこの日は、神戸は、
多少寒いけどまだましな方でした。

思ったほど混でなくて、すぐさまチケットを購入し3Fへ。
まずは、第1章:古代エジプト美術。

『ツタンカーメン王頭部』と呼ばれる顔の彫像がみどころらしいのですが、
僕は『縛られたオリックス型の壺』
こちらの方が綺麗で惹かれました。

第2章は中国美術。
ここは、陳容の『九龍図巻』がよかったですね。
九龍
9頭(と数えるのかな?)の龍が順に描かれた絵巻ですが、
「かつて清朝の乾隆帝も旧蔵した龍図の名品」というだけあって、
龍がイキイキしています。

第3章は日本美術。
コーナー入るとまずは陶器。
エドワード・シルヴェスター・モースが日本に滞在中に陶芸に魅了され、
日本中から代表的な窯を網羅するように蒐集したコレクションから3品が里帰り。
これに限らず、日本の芸術品が外国に渡ってしまったのは
なんか口惜しい感じもしますが(笑)、
外国人だからこそできた蒐集かもしれませんし、
また、ボストン美術館の様な美術館で保管されているというのは、
逆に変に散逸するよりは良かったのかもしれません。

そんな中、僕が見たかったのは曾我蕭白の『風仙図屏風』。
曽我蕭白
霊力をもつ男が、剣を振るって渦巻く旋風で表された龍と闘っている図。
その風の描き方といったら凄いです。
それと後ろにひっくり返っている人間が笑えます。
後ろで見ている白・黒のウサギが目を丸くしているのも可笑しい。

第4章はフランス美術。
最初にミレーの作品。今までミレーの絵って、
『晩鐘』とか『種を蒔く人』、『落ち穂拾い』などは
どこかで見た様な気がするのですが、
ミレー
ここで展示されていた『編み物の稽古』は、
今までの僕のミレーの印象とは違ったもので、
すごく好きな1枚になりました。
(写真は至宝展から拝借しましたが、
実際の印象はもう少し明るい感じです。)

他に、モネもいくつかありました。
モネの作品の中では、『日傘をさす女』は結構好きな方ですが、
『睡蓮』は有名ではありますが、
今まで何となく僕はあまり好きではありませんでした。
特に晩年の睡蓮。
そんな中では今回展示されていた『睡蓮』は、
モネ睡蓮
光の揺らぐ感じが初めてわかったという感じですかね。

それともう一つ、モネの作品で気になったのがありました。
『アンティーブ、午後の効果』
アンティーブ
南フランスのコート・ダジュールのニースとカンヌの間。
ここでモネは5ヶ月間滞在し、海の景色を描いたという。
この絵の光の加減がすごくいいなと思います。

明日に続く