小学生の頃の夏休み2

昨日は、クマゼミを取り逃がした話をしました。

他にも、綺麗な色をしたタマムシも
あと少しのところで取り逃がした虫の一つでした。

普通のアゲハ蝶は、それほど難しくないのですが、
クロアゲハは難易度が高く、
ルリアゲハに至ってはあの素早くて不規則な動きは、
全くもって採れる気がしませんでした。

まあ、そんなわけで、昆虫採集に行っても、
採れるのは、アブラゼミやニイニイゼミ、カナブンなど、
ありふれたものばかり。

ところで、昔は夏休みに宿題が山ほどでました。
「夏の友」と称する4教科ドリル、読書感想文や絵日記、
さらには自由研究や工作など。

自由研究は、どちらかというと科学好きの少年だったので、
頑張ってやりました。

小学生の低学年では定番の朝顔の成長日記。
他に何をしたっけな・・・
そうそう、
ごはんをお皿に少量おいて放置して、
カビの生え方を見るというのをやってたら、
母親から不興を買ったこともあったっけ。

小学校の高学年の時に、
確か藪内先生という先生だった様に記憶しています。
理科の授業で、科学的な発表というのは、
”仮説をたて、実験方法を組み立て、結果を出して、考察をする”
という一連の流れが必要と習いました。
だから、自由研究もその流れでやりなさいと。
その時何を題材に自由研究をやったか覚えていませんが、
この手法は今でも役立っています。

だから自由研究は比較的得意だったのですが、
困ったのは工作でした。
なにせ元々不器用ですし、
工作と行っても何をすればいいか、とんと見当がつかない。
出せない年もありました。

そんな中、
一度昆虫採集で採ってきた虫の標本の作製をしたことがありました。
採ってきた虫も、しばらくすると死んでしまいます。
それを標本にするのです。

ただ、この時大きな失敗をしました。
標本にするときは虫体に防腐剤を入れなければならないのを
知らなかったのでした。
結果、標本は腐って悪臭がしてきて、
最終的には捨ててしまいました。

その年の夏休みの工作が学校で展示された時のことでした。
同級生の作品に、立派な昆虫採集の標本がありました。
見るからにお父さんが手を貸してくれたのだとわかる、
綺麗な標本でした。
僕は羨ましく思う一方、
腐った標本を提出しなくてよかったと内心ホッとしたものでした。