本:腸をダメにする習慣、鍛える習慣2

昨日からの続き。

<精力の減退は飽食から>
精力は生きる力の象徴。これを高めるには飽食をしないこと。
ここでもやはり「腹八分目」。

<行き過ぎた清潔志向はダメ>
人間の生命力を作っているのは腸内細菌。
腸内細菌を活性化するには外から菌を入れること。
落ちたものでも拾って食べたらいい。

<好きなものばかり食べているとうつになる>
うつ病と関係が深いのがセロトニン。
セロトニンが減少するとうつになりやすい。
セロトニンの原料はトリプトファンという必須アミノ酸。
トリプトファンを多く含んだ食品は、肉や魚、卵、大豆、乳製品。
だから、これらを積極的に摂りましょう・・・
↑ここまでは色々なところで言われています。

実は、その前に腸内環境を整えておく必要があるのだと。
必須アミノ酸からセロトニンを作るにはビタミン類が必要。
だからと言って、サプリでビタミン類を摂っても、
腸内細菌が活性化していなければ意味がない。
それには、野菜や海藻、果物など植物性食品がいい。
こうしたものをバランスよく食べることが必要なのだと。

ストレスが多くなると、脳は甘いものや糖質を欲しがる。
これは脳が起こさせる一種の逃避行動なのだと。
しかしそれをすると腸内細菌が弱ってしまう。
そこで先の植物性食品も必需なのだそうです。

<抗酸化力のある食べ物:フィトケミカル>
植物のつくる色素や香り、辛み、苦みの成分
・ポリフェノール:植物の色素
・カロチノイド:黄緑色野菜
・イオウ化合物:ネギ、ニンニク、大根、カラシ菜
・テルペン類:ハーブや柑橘系
・βーグルカン:キノコ
赤・橙・黄・緑・紫・黒・白の7色をできるだけ毎日食べること
ニンニク・キャベツ・キノコでガン予防

<長寿ホルモン:アディポネクチン>
分子構造が複雑で人工的に作るのが難しい
アディポネクチンを増やすには
・コーヒー、杜仲茶
・EPA
・大豆
アディポネクチンを減らすのは
・肥満

<もう一つの長寿ホルモン:DHEA>
デヒドロエピアンドロステロン
副腎や性腺~分泌されるホルモン
・納豆(イソフラボン)
・イワシ(セレン)
・適度の運動

<身体にいい油、悪い油>
必須脂肪酸
・ω-3脂肪酸:亜麻仁油、しそ油、エゴマ油、イワシ・サンマ
・ωー6脂肪酸:ベニバナ油、コーン油、ごま油、大豆油など
⇒ωー3:ω-6=1:1~1:4が理想的
⇒現代人の食生活は1:10~1::30
ωー6↑でうつ病↑?、アレルギー疾患↑?

×トランス脂肪酸
人口的に作り出した脂肪酸
いわばプラスチック
トランス脂肪酸↑⇒認知症↑?
脳の細胞膜が不安定になる

<新型栄養失調>
現在、70歳以上の5人に1人が新型栄養失調
血清アルブミン値↓
これは誤った粗食信仰が原因

自分の備忘録としてまとめたかったので、
かいつまんで書いておきましたが、
興味のある方は是非本を買って読んでみてください。

この本を読み終えた時に、
たまたまインターネットで眼に留まった関連記事↓

Nature Cafe 科学の夕べ
第18回 健康と疾患における腸内微生物叢の役割 レポート
http://www.natureasia.com/ja-jp/nature-cafe/reports/18-microbiota
人体にいい影響を与える微生物やそれらを含む食品を
「プロバイオティクス」と呼ぶそうです。
発酵食品がその中でも注目されています。
腸内細菌が今、注目されています。