本:腸をダメにする習慣、鍛える習慣1

『腸をダメにする習慣、鍛える習慣 腸内細菌を育てて免疫力を上げる30の方法』 藤田紘一郎 ワニブックスPLUS新書

藤田紘一郎先生は、寄生虫がいなくなってchou
日本人にアレルギー疾患が増えたと提唱し、
自らミサナダムシという寄生虫の卵を飲み込んでみせた、
ちょっと風変わりな先生です。

寄生虫によるアレルギー疾患抑制説については、
否定的な意見も多いですが、肯定的な意見もあり、
完全には決着はでていない様です。

ただ、実感としては、あまりに病的な清潔志向は、
やはり免疫力を弱めてしまうであろうことは
容易に想像されます。

そして、その免疫力の70%は腸が作りだすのだと言います。
(残りの30%は心だそうです。)

まあ、確かに、その昔、生理学か何かで、
腸には神経伝達物質によく似た物質が存在するというのは、
どこかで聞いたような気がします。
その種類が多かったので、
ほとんど覚えることができませんでしたが。

そんなわけで、この本は基本「腸」にまつわるお話です。
「腸」にまつわるお話ということは、その多くは食べることです。

<食事について、最も大切なのは「食べ方」>
・「おいしい」と感じながら食べること
・大好きな人と食べること
・ニコニコ食べること

<「プチ断食」は寿命を縮める>
僕も1回だけ「プチ断食」したことがあります。
やった時は達成感がありましたが、うちの嫁さんが、
「料理も作れないし、美味しいものも食べられないし、つまんない!」
と言うので1回きりとなりました。

長寿遺伝子をオンにするには、
飢餓状態を作った方がいいというのがあります。
摂取エネルギーの制限したマウスの方が若々しかったという
実験をもとに、プチ断食をすすめる根拠で、
僕もこれは聞いたことがありました。

しかし、これには続きがあって、
摂取エネルギー量を解除したところ、
それまで以上に老いが進み、
これは再度エネルギー量を制限しても
次は効果がなかったというのです。

つまり、長寿遺伝子をオンにするために、一度食事制限をしたら、
一生続けなければ効果がなくなるのだそうです。
・・・うーん、これはつらい。
やはり、「プチ断食」よりも「腹八分目」の方がいいようです。

<一口30回噛んで食べる>
これはいろいろなところで言われてきています。
唾液には抗酸化作用を持つ酵素がたっぷりふくまれており、
腸内細菌にとってもよく噛んで食べることはいいようです。

<中高年になったら糖質を減らす>
若いうちは瞬発力に適したエネルギー産生のために、
解糖系が優先されるので適度の炭水化物が必要。
歳をとってくると持久力に優れたミトコンドリア系が優先される。
それには主食を減らし糖質をあまり摂らなくする方がいい。
どうしても食べたいなら白米より玄米、五穀米を。

ちょっと長くなったので、続きは明日。