一昨日、石牟礼道子さんの本を紹介しました。
この本の中に、獅子舞の話があり、
幼い子どもが獅子舞を怖がる様子が楽しげに書いてあります。
獅子舞は正式には神道伊勢大神楽教といいます。
(少なくともうちの近くに来られるのはこれです)
お伊勢参りができない人々のために、
各地に神宮の神札を配って歩き、家々を獅子舞で門付けしたり、
放下芸(曲芸)で人々を愉しませたりする芸能集団をいい、
600年の歴史があるとのことです。
>伊勢太神楽
幼い子どもにとっては怖い催しかもしれませんが、
周囲の大人は怖がる子どもが愛らしく、
民間信仰として根強く残っています。
僕が小さな頃にも来ていたのだと思いますが、
僕の母親は、
小さな頃に獅子舞にかまれたことがトラウマらしくて
あまり積極的に呼び寄せることはありませんでした。
そのためか僕も幼いころの獅子舞の記憶は、
あまりはっきりしません。
ただ、社会人になってからのことですが、
新春のとある催しで(何の催しかもわすれちゃいましたが)
そこで獅子舞が披露された時に、
頭を噛んでもらったことがありました。
(獅子舞に噛まれるといいことがあると言われています)
今年は何かいいことがあるかな~?
そう思っていたら、春にうちの嫁さんとの見合いが決まり、
とんとん拍子に話が進んで、
秋には結婚することができました。
まあ、そんなわけで、
僕にとって獅子舞は縁起のいい催しなんです。
そんなもんで、獅子舞が来てると聞くと、
すぐに外に出て行って探しに行きます。
実際に2年前にも、実家に帰っていた時に、
近くを通りかかったので、
お願いして軒先まで来ていただき、
舞ってもらったことがありました。
さて、
先日実家に帰った時のことです。
「獅子舞が来てるみたいだよ」
と、聞きつけました。
そうなると、いてもたってもいられません。
故郷の集落の中を獅子舞を求めて歩いて行きました。
すると、確かにかすかにお神楽のお囃子の音が聞こえてきます。
音のする方に向かって歩いて行くと
確かに神楽の一団がいらっしゃいました。
そこで、うちにも来てもらうようにお願いしました。
向こうも2年前のことを覚えていくれていて、
再び来て下さいました。
この時の舞いの様子を一部ですがアップします。
https://youtu.be/t7UvmZb1pTo
このお囃子、別に春に限ったものではないのでしょうけど、
僕はこのお囃子を聴くと春だなぁと思います。