旅に出ようぜ!とは言ったけど・・・

先日の記事に重大な誤りがありました。
ま、その話をする前に・・・

海外に行くには飛行機に乗らなければ行けません。
(まあ、悠々船旅というのもありますが、
時間のない身としましては、基本飛行機です。)

僕は結婚するまで飛行機に乗った事がありませんでした。
だって・・・

あんな鉄の塊が空を飛ぶなんて!
そう思って、結婚するまでは海外には行かず。
旅行は専ら国内。
北海道に行くのも電車を使って
はるばる時間をかけて行ったものでした。
結婚するまでは。

結婚するまでは・・・ん?
結婚するまでは・・・はっ!

先日の、「グラタン皿」の記事の中で僕は、
>僕が初めて故宮博物院に行ったのは、
>まだ結婚する前ですので、実に25年以上前のことです。

なんて、書きました。
あれっ?
結婚する前に海外に行ったことがなかったはずなのに!

初めて台湾に行ったのは、
台北で日台耳鼻咽喉科国際学会が開かれた時でした。
この時は、滋賀医大の教授や先輩方と学会に行きました。

ですので、嫁さんと一緒ではなかったので、
何となく独身の時に行ったのだと勘違いした様です。

嫁さんに確認をとると、
「そうよ!! あの時は上の子が産まれたばかりだったから、
私はついて行かなかったのよ!!」
とのこと。
あー!そうでした!そうでした!

僕が海外に初めて行ったのは新婚旅行でした。
次にドイツの学会。この時は嫁さんも一緒でした。
そして、台北の学会。

前に、
旅に出ようぜ!
という記事を書きながら、
実は、若い時は飛行機が苦手だったのでした。

そうそう!
思い出しました。
初めて飛行機に乗ったときのこと。

新婚旅行で嫁さんと飛行場にやってきました。
徐々に緊張が高まります。
搭乗手続きを済ませて、機内に乗り込みます。
シートベルトをして窓の外を眺めると、
景色がゆっくりと動いていきます。
飛行機が滑走路に移動していきます。
僕の手は徐々に汗ばんでいきます。
低く小さかったエンジン音が急に大きくなった時でした。
おしりに振動が伝わってくるのと同時に、
急に後ろに引っ張られるような加速度!

ううっ!
僕は半分目をつぶりながら、
両手で固く座席の肘掛けをつかみ身を固くしました。

隣は嫁さん。
僕と違って、結婚前から何回も海外に行ったことがあります。
余裕です。

さて、飛行機はさらに加速していきます。
ううっ!
さらに僕が身を固くした時でした。
嫁さんが言いました。

「どこ持っても、全部飛行機よ!」

ま、そりゃそうなんですけど・・・

その時でした。
ふわっとした感覚がして、
僕達は空へと上がって行ったのでした。