滋賀漢方スキルアップセミナー備忘録3日目
内容についての保障はありません。
参考になさる方は各自で確認をしてください。
3.高齢者疾患対策(頭痛・めまい)など
<頭痛>
・頭痛:機能障害による一次性頭痛と器質性頭痛である二次性頭痛にわけられる
・漢方が有効なのは一次性頭痛と頸椎症による二次性頭痛
・一次性頭痛:片頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛
漢方では前二者の適応が多い
・高齢者になると緊張型頭痛や心理的なうつ状態による頭痛が多くなる
ファーストライン
・31呉茱萸湯:手足の冷え、心下部の冷え、女性の高齢者、頸部の筋緊張
・1葛根湯:緊張型頭痛や頸椎症に伴う頭痛、項背部の筋緊張
・47釣藤散:高血圧や脳血管障害に伴うイライラやのぼせ、
うつ性頭痛、群発頭痛、症状は午前中に悪い
セカンドライン
・17五苓散:天気の悪い時に頭痛、肩こりを伴うことが多い
・25桂枝茯苓丸:瘀血、肩こりや頸のこりが強くなって頭痛、ストレス性、交感神経↑
・82桂枝人参湯:足が冷えて四肢に倦怠感、心下部の痛み、下痢気味
五苓散や桂枝人参湯は女性に多い。桂枝茯苓丸は男女差なし。
※頭痛と漢方・・・相性がいい
※頸椎症:
・1葛根湯:桂枝の作用=へそより上の抗炎症作用
⇒乳腺炎などにも使用
⇒2葛根湯加川芎辛夷=葛根湯+川芎・辛夷(抗炎症剤):副鼻腔炎
肩こりに2でもいい
※47釣藤散:午前中の頭痛
43六君子湯が入っている
+菊花(脳の活性↑)
※31呉茱萸湯:冷え症の頭痛
※女性の冷え症:筋肉量が少ないので冷えやすい
⇒お腹を温める
⇒腹巻き、腰にカイロ、冷たい飲み物を控える、足浴
※片頭痛:お腹を温めると治る
※五苓散
・若い人の頭痛によい
・水が関係する症状
・天気↓で症状↑、冷えると↑
※124川芎茶調散:かぜの前後
・清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう):せんじ薬
:麦門冬、黄芩、羌活、独活、防風、蒼朮、(白朮も可)
≓124+25桂枝茯苓丸
※25桂枝茯苓丸
・駆於血剤・・・静脈系鬱血=交感神経過緊張
※31呉茱萸湯・・・軽い冷えにも
※少し冷えると下痢をする
・82桂枝人参湯=32人参湯+桂枝(へそから上の不定愁訴)
※寒冷じんましん:葛根湯
※肩こり:桂枝茯苓丸・・・男女差はあまりない
※片頭痛・・・閃輝暗点は50%程度
※運動:
・歩く方がいい
・ヨガもいい・・・関節をよくすると循環がよくなる
※茯苓四逆湯=30真武湯+32人参湯