損得一定の法則

平成29年2月8日の日本経済新聞の夕刊、1面のコラムから。
sontoku

くじ引き大会などで当選すると、運を使ってしまって、
その次にはよくないことが起こるのではないか・・・

筆者は、こんな考え方をついしてしまうクセがあって、
これを「損得一定の法則」と名付けていると。

これ、わかりますね~!

だから、変なところで運を使っちまわない様に気をつける。
だから僕はあんまり、というかほとんどギャンブルをしません。
もし、へたに大勝ちしてしまったら、後が怖い(笑)。
(本当は才覚がないので手を出さないだけなんですが)

ただ、筆者の様に、
「一生はマイナスの総和とプラスの総和は同じ」
とは、思っていません。そこには、別の法則、
「引き寄せの法則」がからんでくるから。

『引き寄せの法則』については、
ネットで検索すれば膨大な情報がヒットしますし、
かなり有名になって、ご存じの人も多いはず。

端的に言えば、
「思っているコトやモノと同じものを引き寄せる」という法則。
いいことを考えていれば、いいことが起こるし、
悪いことを考えていれば悪いことが起こる。

もちろん、科学的な法則ではありませんが、
これも結構当たってるかも。
この引き寄せの原理は、
脳の網様体賦活系(RAS)と呼ばれるシステムの働きで
説明することができます。
脳は興味のあることに意識が向きやすいという性質ですね。

だから、良い事に意識が向いていると、
その周辺にあるちょっとした悪い事は意識が向かない。
だから、心はいつもハッピー。

逆に悪い事に焦点を当てていると、
周りにあるいい事には目がいかない。
だから、益々悪い事が起きたなと落ち込んでいく。

まあ、落ち込みのスパイラルにはまることは
誰がみても良くないことはわかりますが、
それならいつでもハッピーがよいかと言えば、
それができるにこしたことはないが、
まあ、それもなんかちょっと嘘っぽい。

さらに僕は、ここにもう一つ別の法則も加えたい。すなわち、
「人間万事塞翁が馬」法則ですね。(ま、法則というのは変だけど)
↑人間は「じんかん」と読むんですね。
ここに書こうと思って、調べて初めて知りました。お恥ずかしい。

「人間万事塞翁が馬」とは、
幸不幸は予測しがたいことだから、
安易に喜んだり悲しんだりすべきではない、ということ。
良い事だと思っていた事が実は悪い事のきっかけだったり、
その逆もあるわけで。

結局のところ、人生に起こる事象に対する対応には、
いいとこ取りがいいかもね。
いいことがあっても、次に悪い事が起こるなんて思わずに(笑)、
素直に喜ぶ時は喜ぶ。だけど天狗にならないように。

悪い事についても、起こりそうな時については一度は予想して、
最低限のことは準備しておいて、あとは忘れておく。
そういえば、どこかで読んだなぁ、
「悲観的に準備し、楽観的に対処する」

それでも悪い事はおこってしまったら・・・
そしたら、損得一定の法則で、
「よーし!次はいいことだ!」と思えばいい。
あるいは、塞翁が馬式に、
「悪い事だと思っているが、実はいいことのきっかけなのかも」
と考えればいい。

まあ、言うのは簡単ですが、
なかなか実際には難しいかもね。