スギ花粉飛散注意報

先週頭あたりから、非常に敏感な方は
「ちょっと花粉来てるかも!」
と言って来院され始めています。

滋賀医科大学耳鼻咽喉科では、毎年この時期、
花粉の調査をしてくださっています。
http://www.shiga-med.ac.jp/~hqotola/pollen%20otsu%202017.html
この情報はすごく役に立ちます。

この情報では、2月の最初に「パラッ」ときた様ですが、
初観測日というのは、(記憶が間違っていなければ)
「1平方センチメートルあたり、1個以上観測された日が2日続いた日」
とされますので、現在の所まだ初観測には至っていないことになります。

けれども、0.2といはいえ、顕微鏡で視野に観測されたわけで、
超敏感なグループは反応してきていますので、
こういう方は、早急に初期療法(抗アレルギー剤の早めの服用)を
開始する方が良いでしょう。

普通にみんなが花粉症で症状が出る時に、
一緒になって症状が出る人は、
花粉が一斉に飛び出す1~2週間前からの服用がよいと言われています。
最近の薬は比較的効果が早いので、
1週間前からでもいいかとは思いますが、
さて、いつからの1週間前でしょう?

一般的に、花粉の飛び出す時期は、
むかし聞いた話では、
1月1日からの最高気温の積算が、300℃を超すと飛び始め、
400℃を超すと一斉に飛ぶと言われています。
(東北地方は、それぞれ200℃、300℃だそうです)

そこで、大津の気象台のデータをインターネットで見ることがきますので、
これをもとにグラフを書いてみました。
WS000007

すると、右肩上がりのグラフができます。
これに直線を近似させますと、
y=7.48x+18.73
という式ができます。
y=300を代入しますと、x=37.6 くらいになります。
すなわちおよそ38日目ですから、
2月7日が初観測日の予想日となります。
実際には、滋賀医大のデータでは初観測はまだみたいですけどね。

同様に、y=400を代入しますと、x=51.0 くらいになります。
元旦から51日目と言いますと、
2月20日あたりとなります。

スギ花粉のピークは、だいたいなんだかんだと言って、
3月第1週のことが多いのですが、
今年はちょっと早くなりそうです。

そうすると、今週あたりから抗アレルギー剤を服用しだすのが
いいかもしれません。
(念のため>予測は、あくまで予測です。
暖かい日が続けば早くなりますし、寒い日が続けば遅くなります。)

今年の花粉の飛散は、
大津近郊は平年よりもそこそこ多いと予想されています。
毎年花粉症で悩まされる方は、すぐにでも飲める様に、
手持ちの薬をお持ちでない方は、
そろそろ用意をしておいた方がよいと思います。